ジモ採るコラムをご覧の皆さま、こんにちは!田中 ヒロユキです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いよいよ新卒採用が目の前に。しかも今月末1月30日(木曜)は名大社さんと中日新聞さんの共催によるジモト就職応援フェアですね。この売り手市場を反映して出展枠は完売しており、企業さまはいい出会いへの期待に胸が高鳴ることでしょう。いや、出会えたとしてもその学生をグリップし続けることができるのか…とすでに心配になっている方もあるかもしれません 苦笑
がんばらなくても採れる採用を目指す!
こんなことを書くと「本当にそんなことできるのか?」「この詐話師が!」とお叱りを受けてしまいそうです。が、ゴリゴリの中小企業×不人気業界(固有名詞はここでは伏せます)でそんな企業さまがいくつかいらっしゃいます。
お察しがつくことかもしれませんがそちらの企業では採用は全て中途。当然のことながら中途と学卒とでは方法もターゲットも異なります。採用企業として高校、大学の先生方や職員さんたちに認知してもらうことは非常に大変です。そして、やっと認知してもらったとしても先生方や職員さんたちがお持ちの認知バイアスによって優先度を上げられたり下げられたりします。そんなものです。そのため、学校営業をする際はその認知バイアスを変える取り組みなり材料が必要となってきます。
サービスや製品が並んでいるだけの会社案内と求人票だけ持っていく…などは愚の極みです。学校の職員さんや先生方は自動車部品や産業用機械が欲しいわけではありません。自校の生徒、学生が判断しやすい情報が欲しい、自校の生徒、学生を安心して送り出せる企業かどうか?を判断できる材料が欲しい。それだけです。
極論すれば、判断しやすい情報が揃っていて、安心材料が掲載されていればWEBサイトであろうが、A4ペライチだろうが、ハガキ大であろうが、それで十分です。ただ、そこまで情報をコンパクトにするのが難しいので冊子になったりWEBになったり、動画になったりするわけですが。
現状としては、合同企業説明会に出展するしかないんだ…!となっていても将来的には合同企業説明会 × これまでとは異なる手法の掛け合わせで採用活動を展開できる状態を目指したいですね。
種まきを欠かさない、切らさない
営業活動も採用活動も、もっと言えば全ての事業活動は1日で何らかの結果が出るものではありません。ともすればいつ芽が出るのか分からない植物の種に水をやるような、いつ孵化するのか分からない卵を温め続けるような活動なのかもしれません。
先日、こちらのコラムで大山さんが触れていらっしゃいましたが、採用(選考)のステップを見直すのはいい打ち手だとボクも思うのです。大手企業ですら採用活動を効率化しているご時世です。リソースに限りのある中小企業であれば尚のこと、選択と集中、そして効率化を図るべきでしょう。
ITツールを活用する…初期の面接をWEB経由にする…などは他の中小企業との差別化するというメリットもあります。
また、志望動機を書かせている場合ではありません。むしろ企業側から積極的に「あなたを採用したい動機」を開示していくべきでしょう。
- どんなところが自社とフィットしているのか?
- 会社としては「あなたの入社後のキャリアプランをどう描いているのか?」
そうした目利きができる会社なんだと積極的にアピールすることは、募集段階においてプラスに働きます。
来年の採用に向けてインターンシップメニューのブラッシュアップなども今から取り組んでおいて悪いことではありません。情報はこれから出会う学生たちが豊富に持っていますから、質問してみるのもいいのではないでしょうか?
また、新しく入ってくる学卒にばかり目配せをするのは良くありません。
- 既存社員の頑張りに会社としてどのように報いているのか?
- 頑張りをどのように評価しているのか?
- 今はまだ不完全ながらも今後はどうしていくのか?
…なども開示する情報として有益です。