早いもので、2019年も師走に突入。
お正月には、今年のテーマは、「ブランド構築のプロセス」に踏み込みますと宣言し、先ずは、前半ともいえる「戦略ステージ」のステップを皆さんと一歩一歩登って参りましたよね。
振り返ると、2月の「目的確認」にはじまり、「PEST・3C・クロスSWOT等分析ステップ」、そして6月から「STPステップ」という流れで、先月は、Tの「ターゲティング」、その中でも「ペルソナ設定」について、取り組んできました。
ペルソナにナリスマす
そして、今回は、その「ペルソナ」の心の中に入り込んで参ります。入り込むというより、「ペルソナ」になり切る(ナリスマす)という捉え方の方が、しっくりくるかもしれません。
懇意にさせていただいている、分給1万円(時給じゃありませんよ(;^ω^))の超絶敏腕コンサルタントさんは、ペルソナになり切るために、先ずペルソナの履歴書を認めるのですが、ある意味、先月ご紹介した「ペルソナ設定」のワーク内容は、それに似ているかもしれません。
今回は、STPの殿を務める「ポジショニング」ステップを効果的に取り組むためにも、必要なワークである「連想マップ」をご紹介します。
連想マップ
「連想マップ」の目的は、ペルソナの心の中で、どのようなイメージの連想連結が起こっているか” を探ることです。ペルソナの「インサイト(本音)」を探るとも言えますね。ペルソナの心の中にある言葉(以下、“コトバ”と表示します)や想いを、マップに記述することで、ペルソナの深層心理を可視化することができ、ブランド構築に役立てて参ります。
ポイントは、とにかくペルソナになり切って、反射的にコトバを記入し、たくさん出すことを優先します。
例えば、先月の記事で出てきた
桜原あきな 29歳 女性
というペルソナで考えてみると、自社事業は、洋菓子店でしたので、連想マップその1では、ブランドの対象そのものである、例えば「Sweets」というキーワードを中心に据えて、思い浮かんだコトバを繋げていきます。
資料:©一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会
如何ですか?イメージが掴めますかね?ブランドの対象「キーワード」への取り組みが済んだら、続いて、設定したペルソナの特性から、キーワードを選択し、設定いただきます。
アラサー主婦、ご褒美ケーキ、ママ友、体脂肪率、オーガニック、スマホ、育児、家事、新店情報・・・
中心に据えるキーワード候補は、いくらでも出てきそうですよね。可能であれば、2~3種類のキーワードで取り組んでみてください。
セグメンテーション同様、一人ではなく、チームで行うと、柔軟な発想が次々に飛び出し、有意義かと存じます。この連想マップ、一般的なメモ書きや箇条書きとは異なり、思考を連結させ、拡散し、深めていくことができるので、想定外のキーワードが導き出されることが、しばしばです。また、チームで取り組むことで、各メンバーが抱くペルソナ像にズレがないか、確認するツールとしても活用できます。
そして、連想マップを書いた後は、連想の結びつきが強い部分(1つのコトバから多くのコトバが繋がっている部分)や、頻繁に出てくるコトバをチェックし、「市場機会=収益性」の観点から、キーワードとなりそうなコトバを見極めていきます。
この続きは、次回、「ポジショニング」ステップのお楽しみということで!
今回もお役にたてれば幸いです。
ではでは!