こんにちは!名大社の山田です。
間もなく12月。もう2019年もあと1ヶ月を残すのみとなりました。私が歳をとってきたせいもあるでしょうが、1年の経過がもの凄く早く感じます。そして、今年の11月は名大社が設立されて50年。本年で50周年となりました。半世紀にこの名古屋で事業を継続してきたわけですね。改めて考えると感慨深いものがあります。
この50年で就職環境も大きく変化してきました。私が就職活動を行ったのは1988年。今から31年前のことです。記憶の限りでいえば、当時の就職解禁日は8月20日。8月20日あたりに内定が一気に出たかと思います。記憶違いであれば申し訳ありません。
私が就職活動を始めたのは、確かその年のGW明け。大学4年生になってからのことです。当時自宅に送られてきたガイドブックを広げ、せっせと資料請求のハガキを送っていました。資料が送られることもあれば、全く連絡がこないこともありました。そのやりとりだけでもかなり時間を要するので、今から思えば牧歌的な時代。今のように1日1日が勝負という時代ではありませんでした。
時はまさにバブルの絶頂期。目ざとい友人は売り手市場を上手く活用し、食事をご馳走になったり、いろんなお土産をもらったりと就職活動を楽しんでいました。今と同じ売り手市場ではありましたが、時代的なギャップは大きく感じます。
時代は変わっても・・・。
時は変わり2019年。30年前と比較をすると就活ルールは大きく変わっていますが、ここ数年は変わりません。2021年卒に向けた動きも3月解禁、6月選考開始と従来のままです。しかし、実態はインターンシップを始め、企業側も学生側も接触は始まっています。ここ最近は解禁となる3月までにいかに学生に興味を持ってもらうかが重要となり、早い段階からインターンシップの企画を中心に企業広報が積極的に行われています。
名大社としてもこの11月には「みん就フォーラム」や「出会いの場」など学生向けのイベントを開催し、企業研究の場やノウハウを身に付ける場、自己理解を高める場を提供しています。それはできるだけミスマッチを減らすためにも自分自身を知る場を作るべきと考えることが理由の一つです。
私の時代は情報量も限られ、就職活動の方法も限定的でした。そのため自ずと活動も絞られてきます。当時の私が今ほどの情報量を持っていたら、全く別の就職活動を行い、違う道を選択していたことも十分に考えられます。行動範囲の狭さで世界を見るしかなかったといえるでしょう。それが幸せなのか不幸なのかは分かりません。もしかしたら「知らぬが仏」で余計なことに左右されずよかったのかもしれません。
そう考えると今の学生は選択肢が広すぎて、逆にしんどい思いをするのかもしれません。ナビ離れが進む一方で、スカウト型、オファー型のサービスを利用する学生が増える。それはむしろ時代を反映しているのかもしれません。自分の魅力を評価してくれる企業に行きたい。それはお互いいい相性なのではないか。そんな傾向もあるでしょう。
そのために企業が行うこと
もはや母集団形成の時代は終わったのかもしれません。より多くの学生と接触し応募してもらい、そこから絞り込んだ採用を行う。決して間違いではないでしょうが、それは一部の人気企業や有名企業に通用する方法であり、多くの地元企業が行うベストな方法ではありません。
では、どんなやり方をすればいいのか。それは私も分かりません。「なんじゃそりゃ?」と思われるでしょうが、事実、答えはそうとしか言えません。誤解がないようにいえば、それはこのコラムをご覧になる方、全員を対象にしているためです。
型にはめた採用活動から、どう個性を出していくか、打ち出すポイントや時期はどう設定するのか。名大社が行う合同説明会でもどうブースで対応するかで効果は変わってきます。100名面談しても1名も採用できないケースもあれば、10名の面談で2名採用できるケースもあるわけです。その違いは何なのか?何が伝わって、何が伝わらないのか、そこから考える必要もありそうです。
まずはより多くの母集団形成を行う。その考えを捨てることから始めてもいいのかもしれません。そのためにどんなお手伝いができるか、弊社でも真剣に考えていきます。