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【新卒採用】自社に合った学生採用への道 vol.41

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ジモ採るコラムをご覧の皆さま、こんにちは。田中ヒロユキです。台風が過ぎ盆休み前の蒸し暑さは少し影を潜めているものの…ムシ暑いですね!

経営者の皆さまも、採用担当者の皆さまも、しっかり食べてしっかり休んで日々の業務に当たってください。あ、ちなみに今回は41回目の記事です。

 

触れないわけにはいかないので触れます

ところで8月1日に日経新聞WEB版でスクープが流れた某Rキャリアさんの内定辞退予測確率データ販売の件。驚きました。時間の経過とともにデータを購入していた企業が詳らかにされており、各社さん対応に迫られていることでしょう。

社内や役員向けの説明、応募者、内定者への説明、大学側への説明…等々。それぞれに理解していただくことを考えたらその労力たるや「後悔」どころの騒ぎではありません。

確かに採用企業の立場になれば、採用優先度が高い応募者の内定辞退確率はノドから手が出ちゃうほど欲しいでしょうね。こんなことが成立するようになったのも「空前の売り手市場が悪い」ってことなのかもしれませんが…。売り手市場そのものの原因は非常に複合的、多層的。且つ構造的要因も多く含まれますし、だからと言って就活生の個人データを売買するのはどぉよ?となってしまいます。

加えて、「個人情報の取り扱い」に関しての学生向けの説明ですが、この点は大学教員をしていた人間として「えー!」という部分が多いです。どういうことかを説明しますと、多くの学生が大手就職情報ナビサイトに自主的に登録する…というものではありません。大学のキャリアセンターが主催するインターンシップや就職活動のガイダンス、あるいはキャリア系の授業時間内に「登録してね!」と(半ば強制的に)促されます。登録したくないって学生はその時間、寝てたりレポート書いていたりしてますが。

かの大手就活ナビサイトのRさんにせよ、Mさんにせよ、サービス提供対価の根拠として登録学生の人数が含まれています。つまりは「これだけの学生にリーチできるからおいくら万円になります!」と強気に営業できるわけです。

当然ながら大学教員や職員さんはそれぞれの大手ナビサイトの登録方法を網羅的に把握しているはずもないので、司会進行は各社の大学営業チームのが登壇、会場内でのサポートをします。しかもなかなかの短時間で。そこでは「登録された個人情報の取り扱いに関しての許諾」の内容なぞは一切説明されることはなく、「個人情報のチェックボックスにチェックを入れたら『次に進む』をタップしてくださーい」と言われるだけです。でもその段階で「説明はイマイチだったけど個人情報の取り扱いに同意しましたよね?ね!いいよね!」と扱われるのって、なんだか知らないうちに外堀埋められてしまったみたいで気持ち良くないですよ。やっぱり。

報道で見る限り、個人情報を売り買いされていたのは8,000人にも満たない学生。就活生全体から見れば0.5%ほどで、99%の就活生は全く関係のない話です。

ですが、です。

社会にも出ていない学生の情報を、既に社会に出ているいい大人が売り買いし、本人の了承もないところで観てる、活用してるってのはなんとも…。やっぱり公正じゃないですよね。

それともう一つ驚いたのが、某Rナビのサイト上での動きで学生本人の「内定辞退の確率」が弾き出せるってことです。マシンラーニングとかディープラーニングの技術をベースにした分析技術だと勝手に予測しているのですが、つまりこれってECサイトなどでは当たり前に使われていそうな技術ってことですよね。効率化、省力化も突き詰めるとここまで行くんですねぇ…。

 

こんなタイミングだからこそ原点を見直すべし

今年の4月に封切りされた映画にキングダムがあります。お好きな方も多いようですが、「何それ?」という方のために掻い摘んでお話しすると、古代中国の戦国春秋時代に7つあった国のうちの「秦」という国が中国全土を治めるまでのお話です。「秦」というのは兵馬俑で有名な「始皇帝」を産んだ国で、そのキングダムというのは始皇帝と彼を支えた将軍が主な登場人物です。

この漫画 キングダムの単行本46巻に現代の企業活動にも置き換えられるようなやりとりが出てきますのでご紹介します。登場人物は昌文君(ショウブンクン。王に仕える偉い人)と李斯(リシ。王を裏切った人物に仕えていた法学者)の二人。

「ここで逆に お前に一つ 聞こうか 昌文君。そもそも法とはなんだ?   言ってみろ 昌文君」

発言の主は李斯で、昌文君と「法」について議論する…といった場面。

一部を端折りますが、李斯は答えます。

「法とは願い! 国家がその国民に望む 人間の在り方の理想を形にしたものだ!」

(一部省略)

「この全中華の人間にどう生きて欲しいのか どこに向かって欲しいのか。それをしっかりと思い描け!」

以上、漫画「キングダム 第46巻」から抜粋

※詳しくは該当する単行本(第46巻)だけでも読んでみてくださいねー。

さぁ。勘の良いあなたなら既にお分かりかもしれません。先ほどのやりとりに出てきた「国」を「企業・会社」に。「国民」を「社員・従業員」に。「法」を「理念」「ビジョン」「クレド」「事業におけるWHAT、WHY、HOW」に置き換えてみてください。

「理念(ビジョン・クレド)とは願い! 会社がその社員・従業員に望む 人間としての在り方の理想を形にしたものだ!」

となります。

恐らく…ですが、貴社にも経営理念や社是、社訓、ビジョン、クレドなどがあると思います。それらは常々見直すべきものであり、見直すことによって自社にとって変わるものと変わらないものが明確にできます。

わかりやすく言えば、名古屋で有数の老舗企業である松坂屋さんが創業当時の1611年から同じ経営理念や社是か?と考えればお分かりいただけるかと思います。

 

翻って。

  • 貴社の理念や社是は誰が主語になっていますか?
  • 理想的な行動を具体的、明確に示していますか?
  • 俺たち私たちの未来は明るいものだと信じられる内容になっていますか?
  • 私たちの商いが世間にもお客にも自社にもいいものだと子供に説明できますか?

昭和生まれのボクなどとは違い、平成生まれの今の学生たちは「モノ」にはビンビン来ません。「意味」にビンビン来ます。そんな今だからこそ「ウチの会社で働く意味」を言語化しなくてはいい人と繋がれないのです。

いい人を採る道:あなたの会社の願い、社員への望みを言葉にしましょう。

ライター紹介

田中ヒロユキ

http://jinzaisaiyou.jp/

1971年 愛知県生まれ。愛知大学卒業。
採用・人事戦略コンサルタント  国家資格キャリアコンサルタント
内定ゼロで大学卒業後 人材派遣会社営業、採用、スタッフ管理などを経て、採用コンサルタントとして独立。
並行し、リーマン後の就職氷河期に大学非常勤講師のキャリアをスタート。
2015年4月 名古屋経済大学准教授に着任。また キャリアセンター副センター長を兼務。数多くの採用企業、学生双方に関わる。
2019年3月 同大学を退職し現職。
大学勤務経験を活かし、大学との繋がりがより深まる具体的なノウハウ、大学と学生に刺さる企画を提案する「採用の仕掛け人」である。
株式会社 人材と採用 代表取締役

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