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中途採用に適した時期とは?時期別中小企業の採用戦略

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こんにちは。採用と人材育成のコンサルティングを行う株式会社アールナインの小松です。

各企業が一括してほぼ同じタイミングで行う新卒採用とは異なり、年間を通して行う中途採用活動。もしかして、採用活動を行う時期はいつでもそんなに変わらないと思っていませんか。実は、中途採用はその時期によって気を付けるべきポイントが異なってきます。

今回は、中途採用に適した時期とはいつなのか、時期によって何を考慮すべきなのかを考えてみたいと思います。

 

求人件数が多い時期は2月・3月・11月

中途採用に適した時期を考えるには、求人件数と転職希望者の需給バランスが年間を通じてどのように変化しているのかを知っておく必要があります。求人件数や転職希望者数は、年間を通じて同じボリュームではなく、それぞれ多い時期と少ない時期があります。

そこでまずは、求人件数をみてみましょう。公益社団法人全国求人情報協会が発表している、転職情報サイトなどの求人メディアに掲載される、中部・北陸地方の年間の求人件数がこちらです。

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(参考データ:公益社団法人全国求人情報協会 「求人広告件数集計結果」 集計期間:平成27年4月~平成28年3月)

これによると、転職情報サイトなどの求人メディアに掲載される広告件数(=求人件数)が多いのは

1位:2月(約85,000件)

2位:3月(約81,000件)

3位:11月(約80,000件)

そして反対に、掲載数が少ない(=求人件数が少ない)のが、

1位:12月(約47,000件)

2位:5月(約53,000件)

3位:8月(約62,000件)

となっています。このように求人件数が最も多い2月と最も少ない12月では、約4万件、ほぼ倍近いほど差があるのです。

 

転職活動をする人が増えるのはボーナス支給から少したってから

一方、転職活動をする人が増えるのは、ボーナスが支給されて一段落した9月や2~3月と言われています。

夏のボーナス支給直後の7~8月は夏季休暇モードになってしまい、冬のボーナス支給直後の12~1月は年末年始で業務や忘年会・新年会などのイベントも多く、公私ともに忙しくなってしまうのがその要因と考えられます。また現職者の場合、1~2ヶ月の転職期間と2~3ヶ月の退職猶予期間を考慮して、「3月末退職4月入社」を目指し、10~11月頃から転職活動を始めることも多いといえるでしょう。

つまり転職希望者は、年末年始の12~1月を除く、下半期に比較的多いということが言えそうです。

 

中途採用市場が活況な時期を狙っていくか、あえて閑散期を狙っていくかは戦略次第

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さて求人件数が多い時期と、転職者数が多い時期を把握したら、後はそれを考慮してどのような戦略をとるか、です。考え方としては次の3つがあります。

①中途採用市場が活況な時期を狙う

転職希望者も、求人件数が多い時期を狙って動く傾向があります。

その意味で11月や2~3月は求人件数も転職者数も多い、まさに中途採用市場が活況な時期と言えるでしょう。この時期を狙うのが1つめの戦略です。

この時期に中途採用活動を行うと

  • 転職希望者が多いため、応募者が集まりやすい可能性もある。
  • 4月入社で調整しやすい。

などのメリットがあります。ただし、求人が多いため

  • 求人情報が埋もれやすい。
  • 他の企業の採用意欲も高く、競合も多いので、応募者に辞退されやすい。

というデメリットも考慮しなければなりません。

この時期に中途採用活動を行うのであれば、求人情報が埋もれない工夫や、辞退防止などに特に注力することが必要です。

②他の企業の求人が少ない時期をあえて狙う

一方、他の企業の求人が少ない時期を、意図的に狙っていくという考え方もあります。

7~8月、12~1月、さらに5月は転職希望者数があまり動かない時期ですが、それゆえにこの時期に積極的に活動している転職希望者は、それだけ転職活動に熱心だとも考えられます。

またこの時期は求人件数も減少するので、中小企業にとってはライバルが少ない中で採用ができる環境ともいえます。

この時期に中途採用活動を行う場合、転職希望者が少ない時期なので、いかに応募集団を形成するかがポイントになります。転職エージェントを活用し、こちらから候補者に積極的にアプローチをかけていくことを視野に入れていきましょう。

③転職希望者がそれなりに多く、求人はそれほど多くない時期を狙う

最後は、「転職希望者はそれなりに多いけれど、求人はそれほど多くない時期」である9月に中途採用活動のピークを合わせる戦略です。

9月は転職希望者数が増えるといわれていますが、求人件数はまだ本格的に増える時期ではありません。できるだけ多くの候補者に競合が少ないタイミングでアプローチしたいと思えば、いい時期と言えるでしょう。

また、この時期の採用活動であれば、転職希望者も「12月の冬のボーナスをもらって、1月入社ができれば」と考えて、1月入社のスケジュールを調整しやすくなります。退職者が多いのは3月末についで12月末なので、その点でも転職希望者がスケジューリングしやすいタイミングです。

ただし、9月に中途採用活動を本格的に行うのであれば、人事担当は7~8月に活動開始のために採用計画などの準備を進めることになります。この時期は中小企業にとっては、新卒採用が終わって内定者フォローに入るか、または新卒採用真っ最中でしょう。そのため、新卒採用業務と並行して中途採用の準備が進められるよう体制を整えることがポイントになります。

 

時期だけで採用活動をするわけにもいかないけれど…

実際の中小企業の採用活動では、「欠員補充」など「辞める人がいるから採用する」ということも多く、「適した時期」を狙っていくのも難しい事情があるかと思います。ただ、求人件数や転職希望者数は、年間を通じて「多い時期」と「少ない時期」があり、それぞれの時期に採用活動をする上で注力すべき点が異なります。

中途採用活動を行う際には、季節ごとの特徴も考慮しながら、その時期に合わせて「どのような動きをしていくか?」を意識することが、大切なのかもしれません。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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