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魅せる会社になるためにvol.30 ~何から始める?ブランディング~

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先回は、ブランド構築の受益者は顧客側という内容でした。マーケティング的な側面から、「探索コストの低減」という利益についてのお話でしたね。今回は、その顧客側の価値について、もう一歩進めて考えてみましょう。

 

「機能的価値」と「情緒的価値」

一般に、顧客側がブランドから得ることができる価値は、「機能的価値」と「情緒的価値」に大別されます。

機能的価値」とは、ブランド構築された製品やサービスそのものが提供する価値。例えば、ノートパソコンのマーケットでは、P社の「Let’s note」シリーズは、法人需要の外回り営業をターゲットと見据え、軽量化、防水性、堅牢性、等々「機能的価値」を重視することで、ビジネス・パーソンに圧倒的な支持を受けました。

一方で、A社の「Mac Book」シリーズは、既にロイヤリティを持つA社ユーザーをターゲットに置き、おしゃれ、持っているとカッコいい、見た目が美しい、知的な印象、等々「情緒的価値」を満たすことで、クリエーターやノマドワーカー層から高い評価を受けていますね。

「Let’s note」の場合でも、携行していると、その機能の高さのみならず価格設定等から、何となく「デキる人」というイメージも醸し出していたので、副次的に「情緒的価値」も満たしてくれていたのかもしれません。

 

どのような「情緒的価値」を提供できるか

自分がどのようなタイプの人間なのか、あるいはどのようなタイプの人間になりたいのかという伝達欲求を、ブランドがサポートしているとも言えますよね。

そういう意味で、成熟社会とも言われる現代社会においては、「機能的価値」だけでは差別化することは困難であり、それを磨きつつ、どのような「情緒的価値」を提供できるかが、ブランドの価値を左右するポイントと言えます。

一方で、ブランドは、顧客側の購買決定におけるリスクを低減・回避するという利益も提供してくれます。ハズレ商品を買わずに済んだり、支払った価格に見合った満足感を得ることができたり・・・なんて経験は、皆さんにも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。何れにしても、ブランド構築が顧客側にもたらす価値は、「機能的価値」であれ、「情緒的価値」であれ、その顧客のニーズと如何に結びつくかが必要条件であることは自明です。

2回にわたるブランドの受益者は、顧客側でもあるというお話、しっかりご理解いただけたでしょうか。来月は、企業側にとっての利益について、改めて掘り下げてみたいと存じます。

今回のコラムもお役にたてれば幸いです。

ではでは!

ライター紹介

櫻山 貴文

http://p-sankoh.co.jp/

1966年11月名古屋市内で生を受け、1985年3月まで名古屋弁を喋りまくる。
1985年4月、大学進学と同時に憧れの吉祥寺界隈で東京ライフをスタート。俄仕込みの疑似標準語を駆使しながら、当時の典型的な学生生活を経て、バブル真っ只中のコンピューター業界へ。メインフレームからワープロまで、システム営業を中心に約5年間、東京圏の華やかなビジネスシーンを経験させていただく。
1994年父親が経営する印刷会社にUターン転職。億単位から銭単位の商談の変化と10年ぶりの名古屋弁の世界に一瞬戸惑うも、営業職一筋で名古屋の温かい文化に浸り人情を勉強させていただく。プロバイダー事業の失敗、ファブレス化の選択、ヘルスケア小売事業参入、モバイル・マーケティング事業参入等、トライ&エラーを重ねながらも、2003年11月に代表取締役に就任以降、今日まで株式会社サンコーのリーダーとして、周囲の皆様に支えられながら何とかやっております。
学 歴
1985年 3月 愛知県立横須賀高等学校 卒業
1989年 3月 明治大学商学部商学科  卒業
職 歴
1989年 4月 富士通株式会社 入社
1994年 4月 同社 退職
1994年 6月 株式会社サンコー 入社
2003年11月 同社 代表取締役社長に就任 現任に加えて、2014年4月~ バリュー・プロモーション株式会社 代表取締役社長を兼務
その他
経営品質協議会認定セルフアセッサー(2003年度より)
一般社団法人日本ほめる達人協会認定「ほめ達!」検定3級
明治大学校友会名古屋地域支部常任幹事
愛知県立横須賀高等学校同窓会総務
中部経営塾 代表幹事
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会1級資格取得者

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