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2021年卒採用から就活ルール廃止!20年卒採用への影響は?

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経団連の中西会長が、93日の定例記者会見で、現在の就職活動の指針を2021年春入社の学生から取りやめる考えを明らかにしました。この発表に対しては、安倍首相が就活ルール廃止に否定的なコメントをする一方で、「新卒一括採用は多様性を尊重すべき現代の精神にまったくそぐわない」と賛成する識者もおり、各界で賛否両論の声が上がっています。

まだ検討段階ではありますが、本当に就活ルールが廃止されれば、日本の新卒採用において大きな転換点になるのは間違いありません。その場合、新卒採用はどのように変わり、20年卒採用にはどんな影響が考えられるのでしょうか。今回は、その影響を予測してみたいと思います。

 

選考プロセスの前倒しはさらに加速

就活ルールがなくなれば、企業は優秀な人材を囲い込むためにも、よりインターンシップとその後の選考やフォローに力をいれるようになります。大学1年生や2年生にもインターンシップの対象が広がり、内定を出す時期もさらに早くなり、契約社員やアルバイトとして学生が在学中から業務に携わるケースも増えてくるでしょう。

学生の本分は勉強ではありますが、実際に今でもほとんどの学生が、生活費や学費のために何らかのアルバイトをしています。それを考えれば「早期に内定をもらって、その企業で働く」というように、学生のアルバイト先が就職先の企業に変わっていく可能性は十分に考えられます。

では、その過渡期となり、就活ルールが運用される最後の年になる可能性も高い20年卒採用への影響はどうなるでしょうか。

19年卒採用でも、多くの企業で大学3年次の夏のインターンシップから選考や選考に近いプロセスが行われているため、3月1日時点の就職内定率は9.8%と10人に1人が「就活解禁前に内定を獲得している」状況でした。(「201831日時点 内定状況」就職プロセス調査(2019年卒) 株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所)3月1日時点の就職内定率は年々上昇傾向にあるので、就活ルールの廃止が確定すれば、20年卒採用では選考プロセス前倒しの傾向が一層加速するでしょう。

 

インターンシップ後のフォローと選考ルートの確立が重要に

選考プロセスが前倒しされるなかで今後その重要性が高まるのが、夏のインターンシップ後の学生フォローと選考ルートの確立です。

すでに今でも、ベンチャー企業や外資系企業などを中心に、夏のインターンシップ後から選考会や座談会、会社説明会などを計画的に行い、年内には内定を出す企業が増えていきます。このような企業では、インターンシップ後にどんなフォローを行い、誰がどんな話を学生にして、どんな選考をどのようなスケジュール感で行うのかを戦略的に設計しています。そして学生も、このプロセスを通じて企業と定期的にコミュニケーションをとるようになり、その企業やそこで働く社員に対して共感を深め、より深く理解するようになり、入社意欲を高めていくのです。

つまり、インターンシップ後のフォローや選考ルートを確立している企業と、そうでない企業とでは夏以降の学生とのコミュニケーション量に差が生まれ、その差が応募意欲や入社意欲の差となります。インターンシップ後の学生とのコミュニケーションをどのように維持していくのか。就活ルールの廃止によって、そのアプローチが新卒採用の成否を分けていくでしょう。

 

学生の「二極化」がさらに進む

売り手市場のなかで選考プロセスが早期化する今、早々に内定をもらう学生や複数の内定を獲得する学生がいる一方で、夏になってもなかなか内定がもらえない学生もおり、学生の二極化が進んでいます。

7月1日時点の内定状況を調査した結果では、就職内定率は81.1%と前年と比べて2.1ポイントダウン。反対に、「内定なし」と回答した学生の割合は18.9%と前年から上昇しています。さらに、未内定者のうち「選考中の企業はなく、まったく見通しが立っていない」と回答した学生も、20.3%と前年よりも5.4ポイント上昇。(「キャリタス就活2019 学生モニター調査結果」(20187月)株式会社ディスコ キャリタスサーチ))

この原因は、売り手市場という安心感に加え、3月の採用情報解禁から、内定までの期間が短い現在の就活ルールのなか、説明会などの選考日程が重なってしまうため志望企業を絞って応募する傾向が強いことが考えられるでしょう。そして、就活ルールが残る20年卒でも「売り手市場」「選考日程が重なりやすいスケジュール」という要因が変わらないため、二極化が進む傾向は変わらないと予想されます。

中小企業としては、二極化している状況や背景を踏まえて、夏採用でこうした学生にアプローチし、応募喚起していくことも新卒採用で検討すべき戦略の1となるでしょう。

 

早い段階の内定から卒業まで内定者フォローにも変化が

選考プロセスや内定出しが早期化すれば、その分、内定をもらってから卒業し入社するまでの期間も長くなります。その間、内定を承諾しても就職活動を続ける学生もいますし、途中で何らかのきっかけがあって入社意欲が下がることも考えられます。内定から入社までの期間が長くなる分、その間に入社意欲を下げずに高めていけるよう、内定辞退をされないよう、今後は内定者フォローの重要性も増してきます。

業務理解のためのアルバイト、若手社員との飲み会、社内イベントへの案内など、入社までの間に学生とコミュニケーションを深めるために何ができるか、今後は内定者フォローにより力をいれる必要があるかもしれません。

少子化と労働人口の減少が進んで大卒求人倍率が高位安定し、就活ルールも廃止される。このような新卒採用を取り巻く環境のなかでは、従来のやり方や考え方に捉われすぎず、いかに柔軟に対応できるか?が採用成功のポイントとなります。もし採用計画でうまくいっていない部分があれば、新しい採用手法や今まで取り組んでいなかった施策を試すなど、柔軟に動き方を変えて、採用成功に向けてこの過渡期を乗り切っていきましょう。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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