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中途入社者の教育に最低限必要なことは何か?

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そもそも企業における「教育」では

  1. 同じ企業の一員として、必要な知識やルール、考え方を共有する。
  2. 人材の成長を促し、育成し業績の向上につなげる

という大きな2つの目的があります。中途入社者の教育で、この2つの目的の達成を目指すために最低限必要なことは、ルールや考え方を共有し、成長を促すようにするコミュニケーションの機会をつくることといえるでしょう。その機会には様々なかたちがありますが、多くの中小企業で中途入社者に対して行われている「面談」や「歓迎会」もその意味では教育機会の1つです。

「研修制度は特に決めていない」「OJTは現場に任せてある(そのためレベル感もまちまち)」という状況でも、面談や歓迎会の時間を有効に活用すれば、中途入社者に対して効果的な教育を行うことができます。いつもの面談や歓迎会を中途入社者にとって効果的な時間にするために、ポイントを確認していきましょう。

 

「話す機会」は定期的に、双方向で

まずは「面談」ですが、従業員同士の距離が近い中小企業にとって、望ましいのは「面談」という改まった場がなくても、日常会話のなかで企業のルールや考え方、今の課題や相談したいことなどが共有されている状態です。中途入社者が、できるだけスムーズにこの状態になれるよう、環境を整えていきましょう。

そのためにも、

  1. 業務や職場に慣れるまでの時間を短縮化するために、日々の業務に関する疑問を確認する時間
  2. 今感じている問題、今後のキャリアなど、業務から少し離れたテーマを話し合う時間

2つの時間を、入社後しばらくの間(3か月~6か月後くらいまで)は定期的に設けるのがおすすめです。

1の「日々の業務に関する疑問を確認できる時間」は、「業務の進捗確認も含めて、始業直後から毎朝10分」など、時間は短くともよいので、できる限りこまめに設けるのがベストです。場所もオフィスのデスクなどでよいので、「気軽に、こまめに」を意識していきましょう。

以前、直属上司が忙しいこともあり、1週間に30分」でこの時間を設けていた職場がありましたが、1週間に1回では質問がたまってしまい、「わからない」とモヤモヤする時間のほうが長くなってしまいます(実際にその中途入社者には、それがストレスとなっていました)。

新入社員に1から教える教育とは異なり、中途入社者の教育では「何がわかって、何がわからないのか」を確認しながら、わからない点を理解できるよう促す双方向のコミュニケーションがより重要です。そして業務上のわからない点をクリアにするなかで、「この企業の一員として必要な知識やルール、考え方を伝えていく」のが最も身に付きやすい、実践的な教育といえるでしょう。

この時の接し方のポイントは、単に表面的な業務手順やルールを教えるだけではなく、「なぜそうするのか?」とその背景や考え方まで伝えることです。最初は説明に時間がかかりますが、背景や考え方を理解した中途入社者はやがて自分で判断できるようになっていきます。中途入社者の業務理解に合わせて、入社後26週間ほどで継続的に行えば、業務や企業としての考え方の理解がグッと深められるでしょう。

2の「目の前の業務から少し離れたテーマ」を話し合う場は、入社1か月後、3か月後、6か月後などの時間をおいたタイミングで、会議室など落ち着て話せる場所で行うのが理想です。

中途入社者は他社で働いた経験があるからこそ、感じているギャップや課題があります。この時間では、「中途入社者の話を聴くこと」に徹し、まずはそれらを把握することに努めましょう。

すぐに解決する問題ばかりではないでしょうが、しっかり話を聴いてもらうだけでも気持ちは軽くなります。また共有することで、対策を一緒に考えることもできます。何より、「新しい職場にも自分の話をきちんと聞いてくれる人がいる」という安心感が、育成の基盤になっていくのです。

 

教育研修と同じくらい価値がある「歓迎会」

職場の同僚と親睦を深めるための「歓迎会」ですが、これは人材育成や早期戦力化という観点からも実は重要なイベントです。相応の社会人経験と、キャリアを持っている中途入社者でも、仕事で成果を上げるには、環境に慣れ、その場のルールを理解し、周囲の協力が得なければなりません。

そのため、職場の同僚との距離感があるうちは、中途入社者もなかなか本来の力を発揮できないからこそ、周囲との距離感を縮め、関係を構築しやすい「歓迎会」などの場が効果的なのです。特に中小企業は、人数が少ない分、11人の社員の個性がそのまま社風として現れます。社風に慣れるためにも、11人の社員とコミュニケーションを交わし、個性を理解していくことがより必要といえるでしょう。

「歓迎会」は入社当日、遅くとも1週間以内には行うのが望ましいです。早く実施するほど、職場でも円滑なコミュニケーションがスタートしやすくなりますので、早めに設定しましょう。また、夜の飲み会を開催するのが難しいときには、昼のランチ会もおすすめです。「月1回の恒例の飲み会のときに、歓迎会もかねよう」など、飲み会が先の日程になる場合には、歓迎ランチだけを早めに行ってもよいでしょう。

「歓迎会」のほかに、他の社員との関係構築を図り、中途入社者の育成に効果を発揮するのが、社内のキーマンとの会食(昼食を一緒に食べる、飲み会をするなど)の設定です。アメリカで、入社者の離職率を下げ早期戦力化する取り組みとして注目を浴びている「オン・ボーディングプロセス」でも、中途入社者が社内のネットワークを築くサポートとして、入社後13か月以内に社内のキーマンとの面談や会食を設定している企業が少なくありません。

同じ部署の同僚だけでなく、関連部署の課長や部長、現場のキーマンなど、業務でやりとりをする社員と関係構築ができれば、それだけ業務も進めやすくなります。いずれの場も、目的は「お互いを知ること」ですから、どちらか一方が話すばかりにならないよう、心がけましょう。

中途入社者はキャリアがあればあるほど、導入研修やOJTは必要ないように感じます。しかし、企業のルールや考え方を伝える場や、新しい環境で能力を発揮し、さらに高めてもらうために周囲とスムーズに関係構築できるようサポートするのはやはり必要ですので、教育機会としても、面談や歓迎会の場でのコミュニケーションを大切にしていきましょう。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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