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他社と迷う就活生に入社してもらうための方法とは?(前編)

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昨年以上の売り手市場となった、2019年卒の新卒採用活動。

大卒求人倍率は1.88倍と前年からさらに上昇しており、民間企業の求人総数81.4万人に対し、学生の民間企業就職希望者数は42.3万人と、38.1万人もの求人が充足せずに終わる見込みです(リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」)。

この大卒求人倍率を従業員規模別にみてみると、従業員300人未満の中小企業では9.91倍と過去最高になっています。採用活動真っ只中の今、こうしたデータに示されるまでもなく、今年の新卒採用の厳しさを実感されている方も多いのではないでしょうか。

学生がいくつもの内定から、入社先を選ぶのが当たり前となった今、他社と迷う就活生に入社してもらうためにはどうしたらよいのか。就活生とのコミュニケーションのポイントを整理していきましょう。

 

「口説く」よりも「聴く」ことから始める

他社と迷う就活生には、つい自社の魅力を熱く語り、口説きたくなってしまうものです。しかし、他社と迷っている就活生に、いきなり熱く自社語りをしてしまうのは逆効果。その「熱い語り」が、就活生の悩みのツボを押さえていればよいのですが、そうでなければ

  • 「気になっているのはそこじゃないし…」
  • 「いいことばかり言われてもなぁ…」

と、かえって他社への思いを強める結果になりかねません。

他社と迷っている就活生に対し、最も大切なのはこちらが「語る」のではなく、自社と他社の何を迷っているのか就活生の話をじっくり「傾聴」し、本音の志望度合を探ることです。

ただ、「他社と迷っている理由を、当事者でもある人事担当者に相談する」というのは、実際にはなかなか心理的ハードルの高い行為です。それまでの選考プロセスで、一企業担当者ではなく、社会人の先輩として就活生に思ってもらえるような人間関係ができていなければ、なかなか話してもらえるものではありません。

このためにも、選考プロセスでのコミュニケーションの量と質が極めて重要になってくるのですが、「今までそれほど意識していなかった…」という場合でも、よほど印象が悪くなければ、真摯に向き合えばある程度話してくれるでしょう。

就活生が他社と迷っている状況に気づいたら、できれば直接会って、難しければ電話ででもいいので、就活生の話を聴く機会を早めに作ってください

 

就活生の話を聴きだすためには?

さて、いざ就活生と話すとなったら、次のような質問で就活生の考えを確認していきます。

  • 他社を志望先として考えるようになったのはいつ頃からか。
  • 迷っている他社は、どんな仕事ができるのか。
  • その他社のどんなところに惹かれているのか。そこで何がやりたいと思っているのか。
  • 率直にいって、今悩んでいるポイントは何なのか。
  • そもそも、どんな仕事がやりたいと思っているのか。
  • どんな人間になりたいと思っているのか。
  • 実現したいのは、どんな働き方か。

そして出てきた答えをさらに掘り下げ、就活生が仕事や勤務先に対して何を求め、どんな価値観を持っているのか、今何を迷っているのか、本音の志望度合はどれくらいなのかを探っていきましょう。

 

「聴く」ときには否定をしない

そして就活生と話をする際には、まずは「否定しない」ということを忘れないようにしてください。「それは違うだろう」と思うような価値観や判断基準で考えていたり、他社に対する間違ったイメージで入社を迷っていたりしたとしても一旦は否定せずに受け止め、就活生が今どんな考えでいるのかを理解するよう努めます

否定せずに聴いてもらえれば、本音を語りやすい雰囲気ができますし、話をしっかり受け止めて聴くその姿勢が、「自分の話を聴いてくれる人がいる」と自社へのプラスの印象になることもあります。

 

就活生の話を聴けば迷いを解消する適切な情報提供ができる

就活生は、自社を正しく理解しているわけではありませんし、知らない情報もたくさんあるなかで、他社と迷っています。そのため、その迷いを解消するには、「悩みの元」を確認し、それを解消できる新たな自社の情報を提供する必要があり、そのためにも就活生の話をじっくり聴くプロセスが欠かせないのです。

たとえば、「悩みの元」が「勤務地」や「事業内容」「仕事内容」など、どうにもならないものであることもあります。そんなときには、「そもそも何がやりたいのか?」という仕事を選ぶ原点に立ち返り、「それならば、うちの会社でもこういうことができる」というアプローチで情報提供をしていきます。

こうして新たな視点や情報を提供すれば、就活生も迷いが解消し、自社に入社を決めてくれるかもしれません。

 

話してくれるか?は1つのバロメーターにも

ただし、「年間休日数」や「給与」等の待遇面がネックの場合は、それを企業の人事担当に正直に話すことはまずなく、「仕事内容」や「事業内容」など、もっともらしい、「それ以外の理由」で迷っていると伝えます。この場合、どんなに「それ以外の理由」を補足するような情報を語ったところで、それで心が動くことはありません。

また、「他社の人事採用担当者がとても魅力的で、人物的に惹かれている」という場合もなかなかその本音は語られないでしょう。

つまり、就活生が「他社と迷っている理由」をしっかり話してくれる関係ができているなら、自社に意思決定してもらえる可能性は比較的高いのですが、「話してくれるけど、本音で語ってくれている気がしない」「そもそも話してもらえない」のであれば、入社を決めてくれる可能性は極めて低いと言えます。

このように「話してくれるかどうか」は、他社と迷った結果、自社に決めてくれる可能性が高いか低いかを見極める1つのバロメーターにもなるのです。

「話をしてくれない(話ができない)就活生」は諦めるしかありませんが、「話をしてくれる就活生」であれば、アプローチ次第で自社に入社を決めてくれる可能性を高めていくことができます。次回後編では、その効果的なアプローチについて詳しくご紹介させていただきます。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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