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【新卒採用】自社に合った学生採用への道 vol.24

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ジモ採るコラムをご覧の皆さま、こんにちは。キャリアセンターの中の人 田中です。2月上旬の凍える寒さも峠を過ぎ、いよいよ3月!この原稿を書いているのは3月6日(火曜)。

採用活動解禁の3月1日を過ぎて5日ほど。掲載は8日なので、1週間が経過しましたね。年々アンダーグラウンド化する採用活動。そして、知らない間にアップデートされる企業さんの取り組みに毎日ビビってます 笑

便利さと情報のダダ漏れ度は相関関係にあるってホントだなー…と。いやー。最近のテクノロジーってスゴいですね…って感心してる場合じゃありません。

 

本質ではないことで消耗する就活生

ボクが勤務する大学でも、エントリーシートや履歴書の内容を見てもらいたい、模擬面接をしてもらいたい…という学生ニーズに応える毎日です。来年度の授業の方向性のすり合わせだとか準備だとかで案外やること山盛り状態で、全てが後手後手に回ってますが…(関係者の皆さん、ゴメンなさい)

そんな中で学生たちからよく聞かれるのが…

「就活って真っ黒のスーツじゃなくていいんですか?」

とか、

「面接の部屋に入る時のノックって2回ですか?3回ですか?」

とか…。

もうね、笑ってしまいたいくらいですが笑えません。この手の質問が毎年繰り返されるのです。こんな時、ボクの答えはだいたい決まっています。

一般的な範囲の色を着ていれば、スーツの色やノックの回数であなたの評価は変わらないよ。黒いスーツは働き始めたらほとんど着る機会がない。でもダークネイビーやチャコールグレーのスーツはほとんど毎日着られるよ。どっちがコスパが高いかな?

ノックの回数も同じ。2回とか3回とかは大事じゃない。部屋の中にいる人が心地よいと感じるノックであればそれでいい。

こうしたことって、多くの採用担当者や経営者さんにはご賛同いただけると思います。そう思ってても人によってはオトナの対応で口にしないかも…。

なぜならば、新卒=仕事の経験がほとんどない人材を採用するのにスーツの色が黒じゃなきゃいけない理由や必然性がありますか?多分、全くないはずです。

奨学金の返済だとか、就職活動でバイトのシフトになかなか入れない、交通費などで入り用で…といった学生を思えば、卒業後に何度も使えるダークネイビーのスーツをお勧めする方がよっぽど親切だと考えます。

※このあたりのことは、賢い消費者を育てるという意味でもスーツ量販店さん発信で学生さんや親御さんたちを正しく啓蒙していただきたいですね ( ^^)

また、ノックの回数に正解を求めるよりも、扉を叩くテンポの心地よさの方が人柄は伝わる。ボクはそう思います。めちゃめちゃ感覚的で、およそ科学的ではないですが 汗

 

学生の気持ちのスイッチを入れる

多くの企業経営者、採用担当者の皆さんは

「最近の学生さんは真面目だけれど、指示されたことしかしなくて何を考えているのかよく分からない」

とか、

「とにかく軋轢や衝突を避けたがっているイイ子ちゃん」

と思ってるかもしれません。でも、それも仕方ないのです。彼らはそういった中で育ってるので。ここで言うスイッチというのは単純にモチベーションとかではありません。自信とか、自己肯定感といったレベルのものも含みます。

授業で学生たちを見ていて感じるのですが、学生たちの気持ちのスイッチは1つじゃありません。いや、正確には一段階じゃありません。多段階だと思うのです。まるで車のトランスミッションのような…、オーディオのボリュームスライダーのような…。

ヘタクソな喩えで申し訳ありません。

あくまで個人的なイメージで話しているので大変恐縮なのですが、人の中には気持ちのスライドスイッチみたいなものがある、と仮定してください。それが常にプラス90~100でしょう!という方もビジネスの世界にはいらっしゃいます。

片や学生の中にはゼロ、あるいはマイナスの場所にある…なんていう者も少なくありません。そんなヤツは採りたくないなぁー…と思われるかもしれませんが、まぁ少しお待ちください。

彼らは何も好きこのんでゼロ状態、マイナス状態にいるわけではありません。ひょっとすると、自分のその状態が普通(つまり50とか60なんだ…)と考えている場合もあったりします。

今、大学に籍を置くのは19951998年に生まれた学生がボリュームゾーン。ちなみに初代iPhone3は彼らが8歳から12歳の頃に発表されています。iPhone3なんて最近すぎます…汗。

そんな失われた20という時代に生を受け、育ち、ゆとりと脱ゆとりの間で教育を受け、激しい競争も無くナンバーワンよりオンリーワンと歌う。なのに結局、周りと比べられるじゃん?といった世相(まさにパラドックス…)の中で大きくなっています。

しかも多感な10代前半でtwitterLINEでクラスメートと半ば強制的に繋がれ、抜けたくても抜けられない、団塊ジュニアど真ん中の筆者よりもある意味複雑なムラ社会で大きくなっています。

すでにご存知の方も多いでしょうし、他のライター陣が書いていらっしゃるかもしれませんが、そんな学生たちが会社にまず求めるのは、

  1. この人(たち)に受け入れてもらえるだろうか?といった承認欲求
  2. 愛すべき仲間やチームなどへの所属意識
  3. ここなら自分も成長できるかも的な安心感
    だったりします。それがあった上で
  4. 働きながら期待される組織への貢献意欲
  5. そこから得られるフィードバックにより育まれる成長意欲
  6. 明日も頑張ろ!と踏ん張れる就業意欲

へと集約されていくのか…と考えられます。

※この6.においては、矢印の方向が自分に向いてる頑張れワタシ!な人もいますし、お客さんや同僚などステークホルダーのために頑張れる人もいます

学生たちが内包するこういった多段階のスライドスイッチを無視して

このオレがガツンと言ってやれば学生なんてチョロいもんよ!

…なんてお考えの方がいたら、危険極まりないです。説明会の度に母集団が少なくなっていく…悲劇。やはり予熱だとか、暖機運転は大事です。

ちなみに、とある土木建築業の経営者さんが

美味しいおでんを炊くには鍋、出汁、具材の温度を同じにすることがとても大事です。会社や社員も同じですね。

…と仰ってました。カッコいい!

ボクの喩えはグダグダです。どんなことも勉強になりますね。

 

いい人を採る道:社内の温度も社員の温度も作るのは経営者と人事部門。暖めて暖めて働きごこちを上げましょう。

ライター紹介

田中ヒロユキ

http://jinzaisaiyou.jp/

愛知大学文学部文学科卒業
大学卒業時は未内定で、1冊100円の求人誌で探した営業会社で営業を担当。それがいわゆるブラック企業で1年足らずで退社。
次は【人を管理する側】で働こうと人材派遣業界へ。労働者派遣法初めての改正自由化の時期をはさみ、10年籍を置く。

06年、独立。株式会社ウィングを起業。製造業、事務、医療機関などを中心に人材の採用と仕事へのマッチングに携わる。
同時に08年以降、企業の採用コンサルティング、採用企画を手掛け、企業がほしい人物像と経営戦略とを掛けあわせるサポートを行う。
また起業と同時に、仕事や場を選ぶことが人生に与える影響、リスタートする人としない人との差に興味を持ち、キャリアデザインについて学び始める。
現在は名古屋経済大学においてキャリア教育・就職支援専門の教員として就活生から怖れられつつ、一部から頼られている。理由は「採用担当者さんの100倍厳しい」から。
JCDA会員 (2009年資格習得による)
名古屋経済大学 キャリアセンター副センター長 法学部 准教授
株式会社ウィング 代表取締役

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