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採用力UP講座 “エントリーシート”で学生理解

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こんにちは。有限会社オフィスパティ キャリアコンサルタント 大山佳子です。来月から、いよいよ2019年卒向け新卒採用活動が正式にスタートします。採用担当の皆さんは、既に説明会開催に向け、最後の準備で大忙しのことでしょう。

この時期の私は、キャリアコンサルタントとして、大学生からの相談機会が増えます。今年は、実質的な採用活動が早くスタートしているからなのか、エントリーシートに記載する自己PRの内容について、相談が一番多く寄せられます。

 

エントリーシートはどのように作成されているのか

学生たちは、得意のネット技術を駆使して、「合格するための方程式」と称する情報を必死で探し、一生懸命エントリーシートを作成しています。一生懸命であることは間違いないのですが、「選考に通る(実は“らしい”にすぎないはずですが…)エントリーシートの書き方」には、かなりのエネルギーを掛ける一方で、肝心の、何を表現し伝えようとしているのかという点には、無頓着な感じがします。恐らくその結果が、皆さんにとっては苦痛の元凶になりうる「ほぼ同じ内容のエントリーシート」に繋がっているのかもしれないと、感じるのですがいかがでしょうか。

例えば、学生時代に頑張ってきたことを問うと、多くの学生は「アルバイト」を題材にします。さらに、彼らはこんな手順で書くことが「正しい」と考えているようです。

  1. アルバイトを始めた頃、出来ないことのあるちょっとダメな自分
  2. 担当業務を理解し自分なりに工夫して手順等を見直したエピソード
  3. 今では自信を持ってアルバイトが出来ている成長した自分
  4. 社会に出てもこの頑張りを活かしたいという決意

いかがですか、「どっかで見かけたエントリーシート」そのものですね。どこで覚えた知恵なのか、工夫した手順を数値化した表現など、毎年「流行る書き方」があるようで、残念ながら、ますますほぼ一緒としか見えないエントリーシートが沢山作られているようです。

皆さんはもうお気づきだと思いますが、このように記載されたエントリーシートでは、その学生さんが経験したアルバイトについて書かれているにすぎず、本人の姿は見えてきません。さらに、対象のアルバイトは、週に23回の1年程度の経験が一番多く、場合によっては、単発のアルバイトである場合もあるようです。学生生活を語るには、そもそもボリュームが少なく、ネタにすること自体に問題があるように感じますが、アルバイトについて、何とか書かなくてはと、学生は一生懸命取り組んでいるのです。

もちろん、学生自身にも、同じ話を伝えつつ、自分をどのように表現するのか、もう一度考えてもらえるように関わっていますが、この残念な傾向はなかなか改善しそうにありません。

 

提出を求めるエントリーシートを見直しませんか

大手企業は、多くの応募者数を、面接が可能な適正な人数となるよう、合理的に絞りたいと考えています。よって、気のない学生からの応募を阻止するために、エントリーシートを説明会会場で手渡ししたり、質問項目をある程度のボリュームとし、しかも提出スケジュールをタイトにしている場合が多いようです。

確かに、20名程度の募集に対して、1万人のエントリーでは、そもそもエントリーシートを読むこと自体が大変なため、合理的に絞りたいと考えることは、仕方がないようにも思います。問題は、この大手企業の採用方法を、そのまま真似るだけの採用方法では、中小企業には合わない可能性が高いという事です。

エントリーシートを作成する手間を学生にかけさせる作戦は、大手企業にはある程度意味があるかもしれませんが、中小企業の皆さんにとって、効果的に学生を理解する方法は少し異なります。

 

出来事ではなく「選択理由」から本人を理解する

「学生時代頑張って来たこと」という、問い自体が悪いわけではありません。本来は、その学生が時間とパワーを掛けたことから、本人を理解するための問いです。

その為には、学生時代の振り返りが必要で、その出来事で「身についたこと」を中心に語ってほしいところです。であれば、すばりその内容を書きやすいエントリーシートにしてしまうのも、いいかもしれません。

 

〇学生時代を振り返り、あなたにとってのベスト3となる出来事を記載してください。さらに、それぞれの選択理由を記載してください。

1.

(理由)

2.

(理由)

3.

(理由)

 

学生の本分である大学での「学び」から本人を理解する

アルバイトや部活・サークルも、もちろん学生時代を彩る出来事だとは思います。

しかし、本人の「好み」で選択できることだけで、評価をすることはなかなか難しいことです。大学での学びは、面白い物だけではなく、つまらないものもあったはずです。最近の大学では、教員の確保問題から講義科目「選択肢」は減る傾向です。好きな科目だけでは、卒業が難しいからこそ、学びについての問いはしやすいと思われます。ここでも理由に注目しつつ、大学で「自ら学ぶこと」を、ある程度できているのかを判定していきます。

〇大学の講義科目で、一番興味を持った科目及び苦手科目を記載してください。理由について、丁寧に述べてください。

1.一番興味を持った科目

(理由)

2.苦手な科目(複数可)

(理由)

(苦手を克服するために頑張ったこと)⇒理系学生には追加

 

いかがでしたか?

まもなく始まる新卒採用にぜひ活かしていただければと考えています。

これからも、必要な時期にマッチした有益情報を発信していきます。お楽しみに!

ライター紹介

大山 佳子

http://www.office-patty.jp/

金城学院大学文学部国文学科卒業
東邦ガスにて、資材、営業企画等を担当。特に、2003年3社合併時のBPR推進プロジェクトで、働く環境の変化と社員意識との関係に関心を持ち、キャリア開発について学び始める。
資格取得後、リクルートエージェント株式会社(現リクルートキャリア)に転職。主に第二新卒・医療分野における、個別相談によるキャリア支援に専心した。
現職では、10年間におよぶ個別相談経験を活かし、業務を学校や企業に向けた、オーダーメイドのキャリアプログラム開発を担当している。

キャリアコンサルタント(国家資格,登録No. 16002272)
2級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)
JCDA(Japan Career Development Association)会員
日本キャリア教育学会会員
有限会社オフィスパティ ヒューマンリソース事業担当部長

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