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仕事のホーム論 vol.21 〜自分事の境界線〜

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あなたの「ホーム」はどこですか?

安心できて、はたらきやすくて、ベストな仕事ができる。そんな「ホーム」があれば、力を十分に発揮してはたらけるに違いない。

「ホーム」ってなんでしょう?地域のエピソードを参考に、色々な角度から、このテーマを考えてみます。

あなたの「ホーム」には何が必要だと思いますか?

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ミスチルから考える自分事

小さい頃からMr.Children、ミスチルが好きなんです。ミスチルの「彩り」という曲、ご存知でしょうか?

ちっぽけに思える自分のしたことが、世界のどこかで誰かを笑顔にしている。目の前の仕事をテキパキ片付ける毎日、いいことも悪いこともあるけど、ひとつひとつを自分の暮らしの「彩り」にしていこう…

そんなメッセージが伝わってくる、私にとっては仕事に少し疲れた時に聞きたい一曲です。さて、そんな「彩り」にこんな一節が。引用させていただきます。

今 社会とか世界のどっかで起きる大きな出来事を

取り上げて議論して

少し自分が高尚な人種になれた気がして

夜が明けて また小さな庶民>

(Kazutoshi Sakurai「彩り」より)

自分にはどうしようもない世の中のことっていっぱいある。けれど、なんか考えて、なんか言ってみたくて。酒なんか飲みながら、あーだこーだ語ってみて・・・。朝がくるといつもの毎日が始まる。そんな日常の無意識の無力感を切り取ったこの歌詞がとっても好きなんです。

なぜこの歌詞を持ち出したかというと、なにかできるか否かは別として、自分が周りのことにどこまで目を向けているか。すなわち、“自分に関係のあること”として何を考えているかは、すごく大切なことだと思うんです。下手な言葉を使えば「自分事」。

なにを自分事として捉えるかは、いわば頭や心の中の「ホーム」とでもいえるのではないでしょうか。

あなたが自分事だと思えることってなんですか?

 

仕事における自分事の境界を見直す

昔読んだ本に、風刺でこんな問いかけがありました。

もしも、家と家の間の壁がなくなって、大きな傘の下でたくさんの人が暮らすようになったら。家の間に線を引いて暮らす、今の感覚はどう変わるだろう?

都市では「ご近所の人間関係が希薄になっているのではないか」とも言われる時代です。ちょっと前の、向こう三軒両隣は自分の家の延長という感覚でいた時代なら、同じ傘の下にいるように、隣の家のことも自分事のように考えていたのでしょう。でも、今はプライベートな領域に濃い目の線を引いて、必要最低限のコミュニケーションで済まそうとする人もいます。みなさんはどうですか?

「俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの」と、『ドラえもん』のジャイアンは言います。このガキ大将根性も、場合によっては「仲間なら困り事も一緒に解決しようぜ」という意味合いに変わる。でも、「他人のことは他人のこと」と良いことにも悪いことにも壁を築いてしまう人も少なくないなぁって感じます。

他者との間に壁を築く感覚、生活にも友達付き合いにも、仕事にも、共通したものになってはいないでしょうか。

自分と他人との間にある「自分事」の境界。仕事にもありますよね。チームワークを取って、仲間と一緒に仕事をした方がいい。と当たり前にみなさん思うでしょう。でも、なかなか上手くいかない。

もしかしたら、自分と仲間との間の「自分事」の線引きを見直してみる必要があるのかもしれません。「他人の仕事は他人の仕事」と目を向けることすらしていないなら、一度、仲間の働き方に興味を持とうとしてもいいかと思います。

職場の仕組みで解決できることもあるでしょう。でも、やっぱり大切なのは、無意識にでも周りに目を向けて考えようと思える、ミスチルが「彩り」で歌っているような感覚だと思うんです。

以前に取材させていただいた建設関係の企業でこんな話を聞きました。

新入社員は、入社1年目からどんどんひとりで現場を担当する。でも、当然スキルも低く、先輩よりも時間もかかるし、終わらなくて泣きそうになる。そんな時、誰がということではなく、毎日違う先輩が「大丈夫か?」と電話して、終わりそうになければ、自分の仕事が終わった後にフォローにきてくれる。

泣きそうなくらい現場がしんどい時も、その電話が支えになったのだと教えてくれました。

他方で、仕事においては、相手をフォローするだけでなく、自分のできることを他の人に広めて行くことも大切ですよね。自分だけができることを増やしては、何かあった時に仕事が止まってしまう。これまた当たり前のことですが、自分の仕事に誇りを持てば持つほど、案外と自分の仕事をわたすことへの意識を忘れがちになるものです。

自分事を“みんなの事”に変えていく。自分の仕事の境界を開く意識も、働く上では大事です。

もうすぐ春、社内でも移動があったり、新しい仕事にチャレンジしたり、そんなタイミングの時期なのではないでしょうか。あなたの自分事の線は今どこに引いてありますか?普段の自分を振り返って、省みてはいかがでしょう?

ライター紹介

小林 優太

名古屋大学教育学部、同大学院教育発達科学研究科博士課程前期課程修了。
広告制作会社の制作職として、東海地区の中小企業を中心に、企業のリクルート記事を多数制作してきた。
また、高校教員や高校生向けのキャリア教育雑誌の企画・編集に携わった実績あり。現在はフリーランスでコピーライターを営む。
ライター業の他、あま市市民活動センターのスタッフリーダー、NPO法人大ナゴヤ大学の理事を勤め、地域をテーマにしたイベント企画や情報発信に関わる。
この他、愛知教育大学、愛知工業大学、金城学院大学にて非常勤講師としても勤務。

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