名大社が伝える中小企業の採用担当者向けメディア
POWERED BY 名大社
求職者の方はこちら
求職者の方はこちら

採用力UP講座~「働き方改革」をきっかけに自社改革を進めよう~

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

こんにちは。有限会社オフィスパティ キャリアコンサルタント 大山佳子です。

皆さんの会社では、「働き方改革」について取り組みを始めていますか?
午後3時に仕事を終えることを奨励する、働き方改革とも連携することを目的に始まった「プレミアムフライデー」が、中小企業ではほとんど推奨・実施されていないことから、政府主導で始まった「働き方改革」に対して、大企業中心施策とのイメージがある方も多いかもしれませんね。

従業員が活き活きと働き甲斐を持って働くことは、人事担当の皆さんにとって、目指すべき課題であることを考えると、「働き方改革」について、理解を深めることで良いアイデアを生み出すヒントになるかもしれません。

食わず嫌い気味の方にも、「働き方改革」について、一緒に考えてみましょう。

 

「働き方改革とは」いったいどんな取組なのか

そもそも「働き方改革」が必要だとされている背景について、考えていきましょう。
ポイントは、「生産年齢人口(15~64歳)が総人口を上回るペースで減少していること」です。つまり、今後会社を支える「働き手」が減少していくことを見据えた「対策」が必要になってくるということです。

特に、現状でも人手不足が問題となっている中小企業にとっては、さらに人手不足が加速することが想定されるということとなります。
この「働き手」不足対策として、政府は以下3点を課題としています。

1.現状働いて(働けて)いない人を、「働き手」へと促す

具体的なターゲットとして、①女性②若者③高齢者④障害者⑤外国人 が考えられています。特に、「子育て」や「家庭との両立」などを理由として、働き続けることができず仕事を辞め、その後復帰できていない「女性」に対して、辞めずに働き続けてもらう事への取組みと、定年退職で会社を辞めていた高齢者(65歳以上)に対し、経験を活かし働き続けることへの取組みに関しては、企業に対する具体的な助成金支援施策を設け、取り組みを強化しようとしています。

2.子供を産み・育てる環境を整備し「将来の働き手」を増やす

待機児童対策で保育所の整備費用等、子育て支援の強化策に関しては、先日発足したばかりの「第4次安倍内閣」において、目玉施策となることが発表されています。

3.労働生産性を上げる

日本の労働生産性(投入した労働量に対してどれくらいの生産量が得られたかを表す指標)は、OECD加盟国の中で22位/全35カ国。さらに、主要7カ国の中で最下位となっています(2016年版 日本生産性本部より)。「働き手」を増やす対策と同様に、仕事を効率的に行うことにも、真剣に取り組みが必要とされています。

人口減少により「国の力」が減少することを抑制したい政府にとって、この取り組みは喫緊の課題のため、今後も「働き方改革」に関しては、様々な予算投入が具体的に検討されています。「働き方改革」の中には、待機児童対策など国にしか取り組めない事業も多く在ることから、企業が取り組むこととして、まだ問題意識が低い方もいらっしゃることでしょう。
しかし、今後の継続的な企業の発展を考えると、働き手不足問題は、皆さん自身のすぐ目の前の大きな問題でもあります。国の取組みを参考にしつつ、皆さん自身も当事者意識を持って、今後十分に検討を進めていく必要があります。

 

企業が取り組むべき事

「働き方改革」=残業時間削減 と捉えていませんか。確かに、マスコミに取り上げられるニュースには、残業時間に関するものが多いのも事実です。しかし、残業時間は取り組むべき事の中の1つに過ぎません。あたりまえのようにサービス残業が横行する現状は、もちろん正していくべきですが、働く時間の長短のみを取り上げ、議論する事にはあまり意味がないようにも感じます。

企業が取り組むべき事を考えてみましょう。

  • 誰にとっても働きやすい労働環境を整備する
  • 働き方への意識改革を進める

労働条件など、目に見える形にしやすい条件面の整備と、少し長い目で変化を促す必要がある意識改革を、同時に取り組んでいくということが大切です。
それぞれ、詳しく考えていきましょう。

 

誰にとっても働きやすい労働環境を整備する

家事労働負担が女性に偏っていたかつては、家庭での家事労働と会社での労働時間の両立に悩む女性は多くいました(あえて「かつて」と書きましたが、「いまでも」の女性ももちろんいます)。限られた時間の中、「どちらかを減らす」ことしか選択できなかった女性は、会社を辞める選択か、子育てをあきらめる選択かを、してきたこととなります。

会社での働き方は、「ほぼ家事労働をしない男性の働き方」が基本となり、それ以外の働き方は、そもそも想定されていなかった訳です。人口減少による「働き手の確保」が難しくなっていく今後、会社は様々な人材を「働き手」として確保する必要があります。これまでのような、「一つの型」の働き方を想定した、労働条件では「足らない」事となるわけです。

女性従業員を意識した「短時間労働」や「育児休業制度」に関して、「楽に働かせることではないか」と誤解している方がいます。「働き続けることに不安のない会社」は、すべての働き手にとって魅力ある会社です。人生は予想できない様々な出来事があります。多くの場合、突然その出来事がおこります。実は、子育てに関する事は「突然」は少なく、事前に想定できることは多いものです。

ある企業で、子供が小学6年生まで、何度でも休暇が取れる労働条件を作りました。これは、急な子供の体調不良や学校行事出席を理由としても、気兼ねなく休んでほしいという理由で創設された制度です。このように安心して働き続けられる環境整備は、女性だけでなく、すべての従業員にとって良い効果があります。

子育て支援は期間想定がしやすいため、取組みやすい内容です。国の女性支援も手厚い今が、取組のチャンスかもしれません。

 

働き方への意識改革を進める

せっかく従業員のために、働きやすい労働条件を新しく作ったのに、結局活用する人がいない(または少ない)という声を聴くことがあります。例えば、毎週「ノー残業デイ」を創設したのに、残業できないことへの不満を言うものがいるといったケースです。

「忙しく働くことが生産的だ」という考え方は、根強いものがありますね。もちろん、時間を忘れるほど熱中することが、働きがいにつながることも多くあるでしょう。問題は、「長く時間をかける働き方」に非効率な考え方が潜んでいるという点です。事例を挙げて考えていきましょう。

事例1:量と質にこだわる管理職

A課長はアイデアの豊富さが自慢です。なるべく、新しい情報を得るよう自分自身努力し、部下にもアンテナを高く立てるよう指導しています。忙しいA課長は、気になる情報について、部下に教育も兼ねて調べておくように指示することが多くあります。その指示は、A課長ペースでかつ至急の指示が多く、さらにアウトプットの質にもこだわりがあります。A課長のOKを得るまで、何度も作り直す必要があり、部下の残業は増えるばかりです。

事例2:自分にしかできないと仕事を抱え込む

ベテラン社員Bさんは、担当業務を長く経験し、自分なりの工夫により、仕事の質を高める努力をしてきました。後輩のCさんは、Bさんから見るとまだまだ頼りなく思うことが多く、やっぱり自分が全部やった方がよいと日々考えています。一人で残業しながら、自分がいなきゃ会社は立ち行かないと考えています。

いかがでしょうか。A課長もベテラン社員Bさんも、仕事の仕方を見直すことで、もっと効率的に働くことが出来そうですね。会社はチームで働くことができる組織です。計画性を持った働き方や、複数人が出来る仕事をなるべく増やしていく等、働く意識の変化を促すことで、メンバー全員の働く満足度を高める効果があることが、ご理解いただけたのではないでしょうか。

 

いかがでしたか?

国の施策だから・・・と遠巻きに眺めるだけではなく、「働き方改革」についての施策を知ることで、自社の働き方を見直すよいきっかけにしていただければと思います。
これからも、必要な時期にマッチした有益情報を発信していきます。お楽しみに!

ライター紹介

大山 佳子

http://www.office-patty.jp/

金城学院大学文学部国文学科卒業
東邦ガスにて、資材、営業企画等を担当。特に、2003年3社合併時のBPR推進プロジェクトで、働く環境の変化と社員意識との関係に関心を持ち、キャリア開発について学び始める。
資格取得後、リクルートエージェント株式会社(現リクルートキャリア)に転職。主に第二新卒・医療分野における、個別相談によるキャリア支援に専心した。
現職では、10年間におよぶ個別相談経験を活かし、業務を学校や企業に向けた、オーダーメイドのキャリアプログラム開発を担当している。

キャリアコンサルタント(国家資格,登録No. 16002272)
2級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)
JCDA(Japan Career Development Association)会員
日本キャリア教育学会会員
有限会社オフィスパティ ヒューマンリソース事業担当部長

関連記事

採用力UP講座 第一印象に惑わされない面接官スキルを磨こう

採用力UP講座 第一印象に惑わされない面接官スキルを磨こう

採用力UP講座 アスリート学生採用ポイントとは

採用力UP講座 アスリート学生採用ポイントとは

採用力UP講座 貴重な社内人材の流出を防ごう

採用力UP講座 貴重な社内人材の流出を防ごう

ジモト採用のことなら名大社にご相談ください

採用でお困りでしたら私たちがサポートに伺います

弊社は創業以来クライアント数延べ3,000社、東海エリアのジモト企業と求職者の数々の出会いの場を創出してきました。

ジモトに根ざした名大社だからこそわかる個社の魅力を発見し、求職者に誠実に伝えていく為、全力でサポートさせて頂きます。