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新入社員が3年以内に辞めてしまう理由と対策【3/3】

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第3回 新入社員が辞めない入社後フォロー

SNSが発達した今は、毎年4月になると新社会人の「もう会社を辞めたい」という声がネットに溢れるようになりました。

そんな入社直後のタイミングで「辞めたい」と思ってしまうのは、学生から社会人へと劇的に変わった環境の変化だけでなく、入社前に抱いていた仕事のイメージと現実のギャップがあまりにも大きかったからなのでしょう。

その後も、5月病や6月病など、新入社員には何度も「辞めたい」という気持ちのヤマがやってきますが、これらの「辞めたい」は、周囲の入社後フォロー次第で乗り切れる可能性が大きく高まるものです。

そこで、シリーズ最終回では、新入社員が辞めるタイミングに焦点をあてながら、彼らにどんな入社後フォローを心がければ離職率が改善されるのか、まとめてみたいと思います。

 

ポイント)「研修期間での離職」を防ぐ研修時のコミュニケーション

新社会人になって、すぐに始まるのが新入社員研修ですが、この時点で「もう辞めたい」と思ってしまう新入社員も少なくないようです。

仕事も何も始まっていない、研修段階での離職は

  • 研修で聞いた仕事内容が、思っていたのと異なっていた。
  • 社風が思っていたのと異なり、自分とは合わなそうだった。
  • 仕事が思っていたのよりもハードだった(あるいは仕事がなく、やることが何もなかった)。

という入社前と今のギャップが大きい(正しくは、本当にその実態を理解したわけでもないけど、第一印象で大きいと感じてしまっている)ケースがほとんどです。

そして、本人が大きなギャップを感じて戸惑っていても、それを上司や人事に相談することはほとんどなく、「だったら、研修期間のうちに辞めてしまおう」という結論を出してしまいます。

そうならないためにも、まだ業務が本格的に始まっておらず、時間に余裕のある研修期間中こそ、「相互のコミュニケーション」の時間を意識的に作っていきましょう。

  • 新入社員たちは、研修期間で何を感じているのか。
  • 困っていることや戸惑っていること、気になること、不安なことはないか。

研修の後に少し時間をとって、雑談がてら新入社員の思いを聞いてみましょう。そしてその雑談のなかで、会社として新入社員に何を期待しているか、どう成長していってほしいかなど、今後のビジョンについてぜひ話をしてください。

入社前後で感じていたギャップは、このような双方向のコミュニケーションによって少しずつ埋めることができるでしょう。

ポイント2)5月病からの離職を防ぐ、周囲の声かけ

「5月病」とは、新社会人などにみられる新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称ですが、今は5月だけでなく「6月病」もあるようで、いずれも入社から1~2か月経過し、緊張していた毎日の精神的・肉体的な疲れが、GWの連休で途切れることで生じます

または、入社後1~2か月経って、「やっぱりこの仕事(この会社)は、自分には合わないんじゃないか」と思ってしまったり、慣れない仕事でうまくいかず、周囲から叱責されるうちに自信をなくしてしまったり…で、職場に自分の居場所が感じられない…ということもあります。

6月になると、休日がない暦が影響して、「会社に行きたくない」「辞めたい」という気持ちが大きくなってしまうようですが、いずれにしても、程度の差こそあれ、これは多くの人が(新入社員でなくても)この時期に感じるものでもあります。

ほとんどの場合は、なんとなくやり過ごすうちに夏休みを迎え、気分を紛らわしながら乗り切れていきますが、この時期の離職を防ぐために効果的なのが、周囲からの声かけです。

特にこの時期の新入社員は、「できないこと」のほうが多いですから、褒められる機会や職場で必要とされていると感じる機会も少なく、それが「辞めたい」という気持ちを増長していることも多々あります。

上司や教育担当の先輩社員に、この時期の新入社員の様子を日頃から気にかけてもらい、時には褒めたり、期待を伝えたりなど、職場に居場所があると感じられるようにフォローしてもらうよう、人事担当からも声をかけておきましょう。

 

ポイント3)入社2~3年目の離職率を下げるためにできること

入社2~3年目で離職してしまうは、会社にとっては本当に大きな損失です。

単に若手社員が辞めるというだけでなく、2~3年目で辞める社員はおそらく、「この仕事は合わない、辞めたい」と思いながらも、「まずは1~2年やってみよう」と思って頑張ることができた人材であり、そうした「ある程度、ふんばる力」がある人材を失ってしまうことになるからです。

入社2~3年目で辞める場合は、「この会社では成長できない」「キャリアが見込めない」「やっぱり向いていない」「この給与じゃ、ちょっと…」など、「このままでいいのか」と将来に不安を感じるというケースがほとんどでしょう

あるいは、異動で変わった上司と折り合いがつかない、新しい仕事が向いていないなどもあるかもしれません。

こうした不安や変化を解消できるのもまた、コミュニケーションです。ただし、この時期の不安は、上司そのものが原因で上司には相談できない、あるいは、現場の上司に相談しても目先の業務に専念するように言われて埒が明かない(もしくは、悩みが悪化する)ということも考えられます。

そのため、可能であれば入社1年後、あるいは2年後などの節目のタイミングで人事担当がフォロー面談をするのがおすすめです。ちょうど1年後となる4月は、人事も忙しい時期ですから5~6月に「入社2年目の社員の面談」などを、社員の育成プランとして設定しておいてもいいかもしれません。

その場で、「今の仕事をどう感じているのか」「今後どのような仕事をやりたいと考えているのか」「今の職場・上司はどうか」など、新卒入社者の考えを確認しながら、会社としての期待などを伝えていくと、「先が見えない」不安が解消できるのではないでしょうか。

 

いずれの段階でも、新入社員が辞めないための入社後フォローのポイントは、「新入社員が今、どう感じ、考えているのか」その話をしっかりと受け止め、それに対してきちんと向き合い、対応していくことにあります。

1人1人の新入社員に向き合えるのも、中小企業ならではです。その強みを十分に発揮して、新入社員が辞めない職場をつくっていきましょう。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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