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採用力UP講座 2017年新卒者「超早期離職者」の傾向と対策

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こんにちは。有限会社オフィスパティ キャリアコンサルタント 大山佳子です。

4月入社の新入社員も、多くの会社ではあと1カ月ほどで試用期間が終了し、いよいよ本採用という時期となりました。採用担当の皆さんにとっては、配属部署決定までもう一息という段階に来た、そんな時期ですね。

 

新入社員による試用期間中の退職

今の時期に多いキャリア相談テーマに、「新入社員による試用期間中の退職」があります。具体的な業務につき始めて1か月後ぐらいに、ピークが来る相談内容でもあります。

多くが、社会経験の浅さが原因のいわば「幼い考え方」が根本にあるように感じますが、彼らの勘違いを生む「残念な原因」も確かに存在しています。よくある「超早期離職希望者」の言い分を、まずはご紹介していきましょう。

「説明会で聞いた労働条件と話が違うんです!残業時間が月10時間程度って言っていたのに・・・。先週のある日、一日で残業が2時間もあったんですよ!これが毎日続いたらどうしよう。こんなブラックな会社は辞めたい・・・。」

さて、皆さんはこの言い分をどのように感じますか?

若年者の多くが、「ブラック企業」=労働時間の多さ と捉えています。政府も、働き方改革の目玉政策で、働き時間の短縮を目指しています。試用期間中の残業を本人が経験したことや、先輩社員の残業への愚痴を見聞きしたことによって、働き続けることへの不安が一気に高まることは、大変に多いことです。

採用担当の皆さんに、こんな相談があったら皆さんはどのように対応しますか?

2時間の残業を、なぜこんなに大げさにとらえてしまうのか、と感じた方も多いのではないでしょうか。業界や職務によっては、相手の都合に合わせざるを得ないことが、日々の業務に多く存在します。いわば必然の「待ち時間」があるわけです。この相談者の就職先は、どちらかというと「待ち時間」が多くなりがちな業界であり職種でした。ただ、就業経験の浅い彼には、この必然の意味は理解できていないようでした。

残業時間が、問題の本質ではない可能性がありそうです。

「残業代は出ているんですど、これが毎日続いたら困るんです。だって、お客さんの返事待ちの間、他の先輩社員は、別の仕事やってるんですよ。自分は待っているだけでしたけど、これからこんな風に使われるんだって感じがして・・・。」

負担感を感じさせないための配慮が台無しですね。自分がその場にいる意味が感じられないことによって、残業=意味がない+いずれもっと大変になる という風に偏った理解をしてしまったことが伺えます。

さらにこんな発言が出る場合もあります。

「今試用期間中なんですよね。だから、この期間に辞めた方が、有利って聞いたんです。試用期間中に辞めれば、職歴にならないそうだし。有利ですよね?」

職歴にならないと思い込む根拠ははっきりしないのですが、この試用期間中に辞めた方が有利ではないか?という相談はとても多い相談です。

試用期間中は、様々な業務経験をさせようという、いわば親心で作られた研修プログラムが多いかと思います。しかし、一度しか経験できないために、良い意味でも悪い意味でも印象が強く残りやすい傾向もあるように感じます。

本来の業務は、毎日同じことを繰り返すだけではないのですが、研修での経験を、単純に繰りかえす前提で理解してしまい、必要以上にマイナスにとらえる傾向はあるようです。

仕事理解の浅さによる勘違いがきっかけで、超早期退職希望者に結びついてしまう事は、かなり多いようです。無用なきっかけのタネをなるべく生まない対策を考えてみました。

 

説明会での「労働時間」の説明内容には細心の注意を

労働時間に対する質問は、大変多いのではないでしょうか。なるべく良い印象を持たせたいと思うばかりに、労働時間「短さ」のみを強調していませんか?

中小企業の仕事の魅力は、「労働の質」です。また、時間数ではなく、どのような場合に残業が必要なのか、具体的に話した方が効果的です。属人的な理由による残業は、会社を上げて減らすべきですが、業界特性で業務に偏りがあることが原因の残業は、なかなかなくならないことも現実です。説明内容には、細心の注意を払いましょう。もちろん、根本的に働きやすい環境を作り上げる努力を続けることも大切なことです。

 

試用期間中のOJTプログラムにも人事チェックを

OJTプログラムは、それぞれの部署担当者にお任せで内容を決めていませんか?

幅広い経験をさせることは大切なことです。しかし、就業経験の浅い新入社員には、目の前の仕事が、会社の業務にどのようにつながっているのか、なかなか理解しがたいものです。「仕事の意味や意義を考える」事を、試用期間中に多く持てるよう、皆さんから働きかけていくことは重要です。また、OJT指導担当者に対しては、仕事を「点」ではなく、年間業務の中で「線」を意識づけられるような伝え方ができるよう、初めから依頼をしておきたいものです。

 

無理な引き留めはもちろん無駄な場合も

さて、ここまでは無用なきっかけを作らないように・・・という前提で説明をしてきました。とはいえ、たった数ヶ月で合わないと判断している相手を、説得してでも引き留めることが必要とまでは思いません。

仮に無理に引き留めることが出来たとしても、いずれどこかでまた同じ訴えが起こる場合が多いのも事実です。多くの「超早期離職希望者」に、基本的な理解力不足が存在していると感じています。一部の理解力不足が改善する場合ももちろんありますが、理解力不足は、業務を行う上で影響が出やすいことでもあり、注意が必要です。新卒採用の際は、この点を見極めることも大切なポイントとなるはずです。

いかがでしたか?

この記事を参考に、ぜひ試用期間中にコミュニケーションとっていただくきっかけとして頂ければと思います。これからも、必要な時期にマッチした有益情報を発信していきます。お楽しみに!

ライター紹介

大山 佳子

http://www.office-patty.jp/

金城学院大学文学部国文学科卒業
東邦ガスにて、資材、営業企画等を担当。特に、2003年3社合併時のBPR推進プロジェクトで、働く環境の変化と社員意識との関係に関心を持ち、キャリア開発について学び始める。
資格取得後、リクルートエージェント株式会社(現リクルートキャリア)に転職。主に第二新卒・医療分野における、個別相談によるキャリア支援に専心した。
現職では、10年間におよぶ個別相談経験を活かし、業務を学校や企業に向けた、オーダーメイドのキャリアプログラム開発を担当している。

キャリアコンサルタント(国家資格,登録No. 16002272)
2級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)
JCDA(Japan Career Development Association)会員
日本キャリア教育学会会員
有限会社オフィスパティ ヒューマンリソース事業担当部長

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