導入事例

2017年04月21日

岐阜で採用を成功させるためには~中部化学株式会社~

会社名 中部化学株式会社
ホームページ http://www.chubukagaku.co.jp/
事業内容 創立以来一貫して、樹脂の押出成形製造に特化。
担当者名 取締役 総務部長 森高 政秋様

名古屋から車を走らせること1時間30分、岐阜県加茂郡八百津町にモノづくり会社が複数集まる地帯が存在する。中部化学もその地帯に本社を構える。ほとんどの社員の通勤手段は車だ。

東海地区の地元志向な県民性において、家から通える範囲内という会社選択軸の優先順位は高いことが、地方採用において一定のハードルになっていることも確かだ。

都心から離れているという物理的なデメリットが存在する中でも、同社は初めての転職フェア出展で2名採用することができた。限定される条件の中で採用につながった経緯について、イベント出展時のブース集客の方法を含めてお話を伺った。

取締役 総務部長 森高 政秋様

新卒で同社に入社し、配送業務→営業→生産管理→工場の生産部門の4つの部署を経験後、総務部に移り、中途・新卒の採用業務に関わる。

 

対面式合同企業説明会の可能性にかけた

ーまずは転職フェアに出展された経緯について教えていただけますか?

今まで、定期的に工場の製造職種の募集で、高卒の方を対象とした新卒採用は行っていましたが、それ以外の部署に関しては、しばらく採用していませんでした。

というのも、一度、紙面やWeb媒体を使って募集をかけていたこともあったのですが、現在の売り手市場という景況感も影響し、思ったように人を採用することができなかったという背景があります。その時の経験がネックになり、採用を見合わせていました。

とはいえ、会社の地盤づくりには人材の獲得や育成が重要課題であり、急務とも言えますので、何かいい方法はないかと考えていたところ、たどり着いたのが名大社の転職フェアでした。「対面式のイベントで人と出会えるなら、何か状況が変わるかもしれない」と思ったことがきっかけで、転職フェアに出展することになりました。

 

人目を惹くブース装飾づくりは社員のアイデアから誕生

ー転職フェアに臨むうえで、心がけていたことは何かありますか?

合同企業説明会に参加するのは初めてでしたので、出展するにあたって、準備に関しては時間をかけました。

まずは名大社の他イベントを見学したのですが、出展企業が限られた区画の中で各々、創意工夫し、装飾物などにこだわっている様子が強く印象的に残りました。

「私たちも個性を表現しなければ!」という想いで、自社が出展するブースのイメージを具体的にしようと、社内でいろんなアイデアを出し合いましたね。

弊社のコーポレートカラーは青ですが、 「人目を惹くカラーとは何か?」という観点でみると、青は冷たいイメージもあるという意見も。最終的には、温かみのある緑と黄色を基調とした装飾物を製作しましたね。

それ以外では、働く社員の雰囲気を伝えたいという想いのもと、ブースの背面には社員の普段の様子が垣間見えるような写真を貼ったり、ブースに訪れた求職者のモチベーションを維持するためにも、その場で説明会予約を取れるよう、説明会日程のスケジューリングも事前に行いました。

綿密な準備の甲斐もあったのか、ブースには20数名の方が訪れ、そのうち半数程度の方に会社説明会に参加してもらうことができました。捌ききれる程度の丁度良い人数を、じっくり選考することができたという部分で、人物重視の採用ができたと感じています。

 

岐阜、三重など地方在住の来場者の姿も

ー転職フェアに出展するにあたり、懸念していたことはありますか?

実は勝手なイメージですが、地元出身者がイベントに来るとはいっても、名古屋近郊などの都心にお住まいの方しか来ないのではないかと思っていたのです。

会社の立地条件的に、通勤可能な来場者の方を見つけることができないのではないかと、正直あまり期待をしていませんでした。でも実際は、岐阜や三重などの地方から足を運んでいる来場者の姿も少なくなく、結果的に営業と製造部門で2名採用することができました。

 

新しい層の方との出会いを通し、新たな採用ニーズを自覚した

―2名の方を採用した決め手とは何だったのでしょうか?

工場配属の方は、前職の経験を考慮して採用し、営業配属の方は、語学が堪能でしたので、海外進出にあたり、今後求められるスキルを持っているという面に期待して採用をしました。

実は技術系の方を狙っていたのですが、結果的に採用ターゲットとは違った方を採用したという形になりました。Web媒体ではなかなか出会えないような層の方との出会いを通して、こちらとしても心を動かされたという部分は少なからずあるかと思います。

新たな出会いを通して、こちらでも気づいていなかった採用ニーズを自覚し、期待値の高い人材を採用することができたと満足しています。新しい風を運んでくれるという意味でも、2名の方は会社にとっていい影響を与えてくれるのではないでしょうか。

 

「安定感」「安心感」で勝負

ーイベント当日のブース説明などにおいて、こだわっていたポイントはありますか?

プラスチックの押出成形に関しては、口頭で説明するより、実際の製品を目にしてもらうほうが、親近感が沸くのではないかと思い、実際の製品サンプルをブース展示しました。モノづくりに興味のある方は、製品に反応してくれるようでしたね。

また、自社の魅力という部分では、「安定感」、「安心感」で勝負しようと決めていました。

安定感の面でいえば、経営基盤の安定性や休日の多さなどをアピール。求職者の中には、休日出勤の多さや、会社の業績不振、先行きが見えない、成長性を感じないといった環境的な理由で転職を決意された方もいらっしゃいますので、そういった方に響いていると感じました。

安心感の面でいうと、ブース背面の社員が写る写真から、求職者の方に「堅苦しすぎず、雑過ぎない」雰囲気を感じ取ってもらえたらと思っていました。

 

丁度よいバランスの社内環境

ー「堅苦しすぎず、雑過ぎない」雰囲気とは何でしょうか?

中小企業にはよく当てはまる部分かと思うのですが、社員同士の縦の関係が厳しいような堅苦しさはなく、かといって大雑把でもないという、いわば丁度よいバランスの会社なんですよね。

部署の垣根を超えた社員同士の距離感も近く、 新人やベテラン問わず、仕事の邪魔をしない程度の対話があるので、働きやすい職場環境だという自負はあります。

 

社員との協力プレーが採用の成功のカギ

ー雰囲気を伝えるという意味では、実際の社員の姿を見せることが効果的ですよね。

そうですね。 社員の雰囲気はその場でわかるほうが求職者の方も安心するかと思います。

私たちも当日、4名の社員でイベントに臨みました。意図があって、複数人で参加したわけではありませんでしたが、結果的に雰囲気を伝えていたかもしれません。

話しやすい雰囲気があるからこそ、ブース装飾などに関して社員に意見を募ることができましたし、社員同士のフランクな関係性を自社の魅力の1つとして打ち出すこともできます。

現在2名の社員が入社して半年が経ちましたが、客観的に見ている限り、すでに会社に馴染んでいるように感じますし、定着にも結び付いているように思います。

自社の採用は、社員との連携を図ることによって、成功に近づいていくのではないかと実感しています。

 

編集後記

中小企業の採用では特に、募集から内定までの段取りや求職者の窓口など含めて、人事担当者1人の判断で決定していくことも少なくない。

だが、同社の事例のように採用担当以外の社員を巻きこんだ意思決定を行うことで、採用の可能性が広がるケースもあることは確かだ。

だからこそ、日ごろから社員の協力体制づくりを意識していくべきなのかもしれない。

著者プロフィール

株式会社 名大社

http://www.meidaisha.co.jp/

株式会社名大社
東海地区に根ざし、企業展や転職フェアなどの合同企業説明会や新卒ナビを通し、創業以来一貫して、企業と人との"出会いの場"を提供する就職情報会社。
延べ3000社にのぼるクライアントと築いてきた信頼と実績に支えられ、独自の採用サービスを展開する。
より深い信頼関係を築く中で見えてくる個社の魅力を求職者に伝えていくことを使命に、ジモトの人と企業の"ハブ"として、地域活性化への貢献を目指す。