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転職者が会社選びで実は気にしている3つのこと【3/3】

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第3回 転職者が実は気にしている、「求人票」にまつわるエトセトラ

「転職者が会社選びで実は気にしていること」について、3回シリーズで紹介してきましたこの連載。

最後にご紹介するポイントは、「求人票の書き方」についてです。

作成する側の人事採用担当としては、「とりあえず、こんな感じで書いておけばいいか」「どこもこんな感じだろうし」と思ってしまう求人票ですが、この求人票は応募するかどうかを決めるだけでなく、最終的に入社するかどうかを決める時にも影響しかねない重要な資料です。

特に給与や福利厚生などは、転職者も面接でも面と向かって確認しにくい内容なだけに求人票できちんと書いてあるかどうかは、応募や入社の意思決定に大きく影響します。

転職エージェント時代も、「求人票を見直しただけで、採用が上手くいっていなかった企業が求める人材の採用に成功した」という事例をよく聞いたほど、極めて重要な求人票。

転職者が気にしているのは、単なる条件の良し悪しだけではありません。求人票で何が変わると、どう印象が違ってくるのか、一緒に確認していきましょう。

 

全体的に記載してある情報が少ない

自社の企業概要や、求人しているポジションの仕事内容を知らない人にもわかりやすく表現するのは意外に難しいことです。

そのせいか、中小企業の求人票では全体的に記載してある情報が少ない求人票をよくみかけます。しかし、情報量が少ない求人票は転職者に与えるインパクトも薄く、企業側の「採用したい」という熱意が伝わりにくいのが現実です。

一例として、ある精密機器メーカーの求人票の「仕事内容」に関する表記をみてみましょう。

※求人票の例

【仕事内容】

  • 電気・電子回路の設計評価
  • 部品選定、基板レイアウト確認、技術資料作成
  • EMC試験および各種認証試験対応
  • 新しい製品の企画・開発

企業側からすると、「経験者ならこれだけ書いておけばわかるだろう」と思うかもしれませんが、このように求人票の情報が少ないと、「本当に人を採用意欲があるのかな?」という印象を持たれてしまいます。

反対に仕事内容が詳しく説明されていると、「この仕事を理解してもらって、ぜひ応募してもらいたい」という熱意が伝わるので、転職者に与えるインパクトは全く変わってきます。

例えば上記の求人条件に

  • 「平均年齢35歳の5人のチームのリーダーとなるポジションです」
  • 「業務の割合は、部品選定・基盤レイアウト確認、技術資料作成がメインになり、その他の業務は担当するメンバーのサポート的に関わっていただきます」
  • 「新製品の企画・開発を中心に担当していただきます」
  • 「残業は少なく、月に10時間程度です」

などの説明があったら、随分印象は違うと思いませんか。

ここでは仕事内容を例に挙げましたが、事業概要など他の項目も同様です。

「求人票を見直したら、採用がうまくいった」という事例の成功の秘訣はすべて、「情報が少なかった求人票から、しっかり情報を盛り込んだ求人票に変えた」という点にありました。もし、自社の求人票の情報が少なかったら、ぜひ一度見直してみましょう。

 

提示してある給与の幅が広すぎる

求人票の大きな部分を占めるのが、「仕事内容」や「事業概要」なので、ここの情報が充実していると、求人票の印象は随分よくなりますが、求職者が本音で最も気になるのが、この給与かもしれません。

転職者のスキルや経験によって待遇は変わりますから、一般的な給与の提示は非常に難しいこともあり、「年収300万~600万」など幅をもって給与を記載している企業もよく見かけます。

しかしこの給与の幅が広すぎるのは、「高い給与をもらえるように見せかけているだけではないか?」と転職者にとっては不安になるところです。

そこで可能な限り提示する年収の幅は小さく、もし「300万~600万」のように幅が広くなるようであれば、「給与例:28歳(業務未経験)年収300万円、29歳(業務経験7年)550万」などのわかりやすい事例を一緒に表記すると、転職者の不安も解消できるでしょう。

 

福利厚生が詳しく書かれていない

ワークライフバランスを重視する流れのなか、福利厚生を気にする転職者も増えています。

しかし、給与と同様に福利厚生に関してもなかなか面接などで面と向かって企業に確認しにくいため、多くの場合、求人票に書かれている福利厚生に関する情報が、その会社の福利厚生の全てとして判断されてしまいます。

この時に、福利厚生の欄が「社会保険完備、育児休業制度、慶弔休暇制度、社員旅行」などの制度が羅列してあるだけで、特に詳細が書かれていないと、「育休は利用している人がどれくらいいるのかな?」「社員旅行は強制なのかな?」などと転職者は気になります。

福利厚生制度も、転職者が転職先を決める重要な判断軸の1つです。ですから、求人票の福利厚生欄も「ついでの情報」ではなく、

  • 「育休制度の利用率は、制度開始以来90%です。多くの女性が出産後復帰し、仕事を続けています」
  • 「社員旅行は、年に1回行います。行先は若手社員を中心に決め、昨年は沖縄でした」

など、その利用状況などもわかるようにしっかり情報を書き込みましょう。

転職エージェント時代、「求人票は転職者へのラブレター」と表現していた人がいました。まさにその通りで、多くの求人票があるなかで、求人票の情報が多いものと少ないものがあれば、少ない求人票を出している企業の思いはわかりにくく、その企業に興味が持てないのも仕方がない…という状況になってしまいます。

採用業務のなかでの求人票作成は、「とりあえず出しておけば、いいんじゃないか」「経験者だったら、これくらい書いておけばわかるんじゃないか」と思われがちですが、転職者はその「情報の厚み」を実はとても気にしています。

採用難の時代に転職者に選ばれる企業になるためにも、ぜひ求人票にはしっかり情報を込めて、転職者に企業の思いの伝わるラブレターにしていきましょう。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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