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残業ゼロ、それでも年収600万円を実現できる秘訣ー株式会社吉原精工ー

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こんにちは、株式会社オールプレジデントの渡部です。

昨今、政府から一億総活躍社会実現に向けて「働き方改革」実現が提唱されています。それに呼応してか、新しい人材を採用するにあたっても、「給料が少なくてもいいから残業がない会社がいい。」という人も増えている様です。

政府が提唱するよりもはるか前、2010年から現在まで残業ゼロ、なおかつ現在の給与水準は最低でも600万円を実現した会社があります。本日はワイヤーカットを使った金属加工業を営む株式会社吉原精工の会長、吉原 博様にお話を伺いました。

断られた残業

ー現在残業がゼロと拝見したのですが、最初からそうだったのでしょうか?

いえ、以前は残業が恒常化していた会社でした。週に2日は夜10時までの作業工程計画を立てて、いわゆる「残業を当てに」している状態でした。給料もその残業代を「あらかじめ計算して」基本給に上乗せしている状態だったんです。

ー残業をゼロにしようとしたきっかけは何かあったんでしょうか?

弊社のような町工場には「特急、短納期」の仕事が舞い込んでくるんです。そこで定時で帰る予定だった社員に残業をお願いしたところ、「予定がある」と断れてしまったんです。その時はカチンときたものの、「残業を当てに」していた自分を反省し、残業をなくしていこうという考えになりました。

ただ、残業をなくしただけでは、売上が落ち、社員に払う給料も減ってしまうので、これまでの給料はそのままで年俸制にして、時間だけを減らしていこうという体制を構築するようにしました。

 

週休3日の夜勤社員

ーそれって、勤務時間が短くなるだけで、赤字になってしまったり、先ほどおっしゃられたような「特急、短納期」の仕事に対応できなくなったりするのではないでしょうか?

そうですね。なので、作業の効率を上げるにはどうしたらいいのか? ということを作業効率の良い社員を参考に徹底的に考え、全社員に指導していきました。我々も作業効率を上げることをしないと赤字になってしまいますから。もちろん最初からいきなりゼロにはならないので、今まで10分かかってやっていたことを5分でできるようにする事など、小さなことから少しずつ退社時間を短くする努力をしていきました。

会社全体で「残業をなくそう」と共通の認識をもって取り組んだ事も大きかったですね。そのおかげで社員も今日の工程を何とか時間内に終わらせようと努力してくれました。

「特急、短納期」の仕事に関してですが、弊社は社員を2つのグループに分けているんです。土日が休みのグループと日月が休みのグループ。これで社員は週休2日ながら、土曜日の仕事にも対応できるようになっています。

それと勤務時間が17時~25時で日月火が休みの週休3日制の社員が1人いるので、急ぎの仕事がきても対応ができるような体制を取っています。

ー残業専門の社員ということですか?

言ってみればそうかもしれませんね。ただ、年間の残業代考えたら、専門の人を1人雇った方が効率よくないですか? 弊社は残業ゼロなので、残業代をいちいち計算する手間もないですからね。

 

残業ゼロが達成できたのは皮肉にもリーマンショック

ー実際に残業ゼロが達成できたのはいつ頃からでしょうか?

それが皮肉にもリーマンショックの時でした。その時は仕事量が半分近くに減って残業しようにもする仕事がないって状態でしたから。社員全員に状況を説明し、給料をカットし、経営者も含めて一律同じ金額にしました。

翌年には売上もほぼ戻り、黒字にすることができたので、その時に少しだけ残業していたこともありますが、翌々年の2010年から現在まで、ずっと残業ゼロの状態を続けています。17時から勤務の社員もいるので、引き継ぎだけ済ませて基本的に全員17時の定時退社です。仕事量が増えてきて残業する様になった会社もあるそうですが、弊社は時間は戻さず、売上だけを戻すことができました。

ー素晴らしいですね。次の目標は何かありますか?

作業効率を上げるノウハウをもっと洗練させて「週休3日制」を実現したいですね。もちろん売上や社員の給与の水準は落とさずに。そのためには、工場の移転も考える必要がありますし、効率の良い仕事を集めないといけないなど、まだまだ課題は多いです。

ー本日はありがとうございました。これからも働き方改革の先を進んでいくことを願っております。

 

編集後記

残業代を給与に組み込むと決めたときや、リーマンショックの時など、まずは経営者自身がリスクを取り、会社全体で取り組む姿勢を作ったことが現在の成功につながっていると感じました。実はこの取り組みがメディアに取り上げられ、話題なったことで、採用して欲しいと1か月の間に12通もの履歴書が送られてきたそうです。

ライター紹介

渡部 仁志

http://techport.co.jp/

テクノポート株式会社 営業
ものづくり経革広場 編集長兼ライター
上級ウェブ解析士

2013年4月にオールプレジデント(テクノポート株式会社の旧社名)に入社。前職からの広い経済、ファイナンスの知識と独学で得た少々独特な知識を活用し、中小製造業の営業支援に従事する。

ものづくり経革広場

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