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新卒のミスマッチを防ぐ「求める人物像」の落とし込み法【前編】

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こんにちは。採用と人材育成のコンサルティングを行う株式会社アールナインの小松です。

いよいよ明日、2018年新卒採用に関する情報がオープンとなり、採用活動が本格的にスタートします。

売り手市場で採用難が続く今の時代だからこそ、新卒採用では極力ミスマッチを防ぎ、長く自社でイキイキと働いてくれる人材を採用したいものです。

そこで、今回から前後編の2回に分けて、新卒のミスマッチを防ぐ「求める人物像」の落とし込み法についてまとめてみたいと思います。

 

1、「コミュニケーション能力の高い人」を忘れてみる

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どんな業務、どんな社風でも活躍できる、マルチな才能を持った優秀な学生ももちろんいるでしょうが、本来ならば「社内で活躍する求める人材の人物像」は入社後の業務や社風など、企業によって異なってもいいはずです。

しかしながら、学生の成長性やポテンシャルを重視する新卒採用では、求める人物像は多くの企業で似通ったものになっています。一例として、日本経済団体連合会(経団連)のデータをみてみましょう。

経団連の会員企業が調査対象となるため、大手企業の回答が多くなってはいますが、「2016 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要」によると、新卒採用の「選考にあたって特に重視した点」は、20項目のうち、上位5項目は2001年以降ほぼ変わりません。

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このグラフをみると、「選考時に重視する要素」つまり求める要素は、「コミュニケーション能力」が2003年を除く15回の調査で1位になっており、その割合は右肩上がりで2016年卒では87%にもなっています。

私も中小企業の経営者の方に、「新卒採用でどんな人材に来てほしいと思いますか?」とお伺いする機会がよくあるのですが、今のところほぼ100%の割合で

  • 「コミュニケーション能力の高い人」
  • 「素直な人」
  • 「前向きな人」
  • 「自分で考えて行動できる人」

という答え(または3つのうちいずれか)が返ってきています。

新入社員として、教えやすく、育てやすいのはもちろんコミュニケーション能力が高くて、素直で、前向きという条件を兼ね備えた人ですが、企業に入社してから成長し、活躍する人材の要素は、他にもあります。

  • コミュニケーションは少し苦手だけど、問題意識が非常に高く、物事を自分のこととして取り組める。
  • わかりやすい素直さはなく、前向きなアピールもあまりないけれど、話せばとても向上心があり前向き。
  • 話下手だけど、行動力がある。

などなど、この他にも「伸びる人材」には様々なタイプがいます。コミュニケーション能力以外に目を向ければ、「実は自社の環境で成長できる人材」を発掘できるかもしれません。

そのためにも、ここで「コミュニケーション能力のある人」というよくある求める人物像を一旦おいて、本当に自社で活躍できる人物像はどんな人か?に目を向けてみませんか。

 

2、「こんな人がいたらいいだろうな」という理想論を捨てる

一旦「コミュニケーション能力が高い」を忘れて、ゼロベースで求める人物像を考えるときに気を付けたいのが、「こんな人がいたらいいだろうな」という理想で考えないようにすることです。

こんな事例があります。

あるメーカー企業では経営者の意向から、「企画力やコミュニケーション能力が高い人」を求めて採用をしていました。

確かにメーカー企業では、企画力がある人材が活躍してくれそうな気がしますが、その会社は大手企業の系列会社だったため、製品開発は顧客企業(系列の大手企業)の要望をきちんと聞いて形にできればよく、現場ではゼロから発想するような企画力は必要ありませんでした。

結果として高い企画力を持った人材はその業務に物足りなさを感じ、せっかく採用したのに離職してしまったのです。

  • こんな人がいたら、職場が活性化するだろう。
  • これからの時代、こんな人材が必要になるのではないか。

その理想は重要ですが、時にはそれが社内の現場の業務に合っておらず、「そんな高い能力は必要ない」ということもよくあります。「こんな人がいてくれたら、いいな」という発想から人物像を落とし込むのは注意しましょう。

※理想論で人物像を設定し、ミスマッチが起きてしまった上記以外の事例は、こちらのコラムでも詳しく紹介しています。

モデルケースから読み解く自社が求める人材の見つけ方

 

3、社内で活躍している人はどんな人か?に目を向ける

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そこで、「こんな人がいてくれたらいいな」という理想ではなく、

  • 「社内で本当に活躍している人はどんな人か」
  • 「社内でイキイキと働いている人はどんな人か」

に目を向けてみましょう。

また、入社してから短期間で離職した離職者に対し、会社や業務に合わずに(あるいは職場に馴染めずに)辞めてしまうのはどんな人だったかも振り返って分析しましょう。

たとえば、一言にコミュニケーション力といっても、「自分の考えをわかりやすく相手に伝えることに長けた人」もいれば、「相手の話を理解する能力に長けた人」「相手の話を引き出すのがうまい、聞き上手な人」もいます。

職場で活躍している人、イキイキと働いている人はどういうタイプなのか、「ざっくりと」ではなくて、「しっかりと」分析すれば、自社の環境で成長できる人物像が少しずつみえてくると思います。

一般的に優秀な学生と、自社の環境で活躍し、イキイキ働ける人材が必ずしも一致するとは限りません。それが明確にできれば、採用活動も、採用難の時代に「一般的にどの企業でも欲しがる学生」を取り合う採用ではなく、自社でイキイキと働ける、ミスマッチの少ない人材を選べる採用に変わるかもしれません。

次回後編では、そのためにどのようなプロセスで人物像を落とし込んでいけばよいのか、少し具体的にご紹介していきたいと思います。

ライター紹介

小松 紀子

http://r09.jp/

株式会社アールナイン
一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会
1997年国際基督教大学教養学部卒業。

大手人材紹介会社で人事、経営企画、キャリアアドバイザーを経験。在職中、転職希望者へのサービス向上プロジェクトや、ナレッジマネジメントプロジェクトなど多くの全社プロジェクトに参画する

現在は株式会社アールナインの広報及び一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の広報を担当しながら、中小企業への就職・転職促進を目的とした情報サイト「信州人キャリアナビ」にて数多くの経営者・キャリアインタビューを通じ、地方中小企業の情報発信、採用支援を手掛けている。

アールナイン:http://r09.jp
国際キャリア・コンサルティング協会:http://icca-japan.or.jp

株式会社アールナイン

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