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採用難を切り抜ける秘策(鹿島アントラーズに学ぶ)

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新年あけましておめでとうございます。

キャリアアドバイザーの臼井です。

 

2017年が始まりましたね。年末年始はスポーツも盛り沢山で、監督や、選手の声を聞いて自社へ取り入れようと思うこともあったと思います。

その中でも昨年12月から、2017年1月1日まで日本のサッカー界をリードしたのは間違いなくJリーグ鹿島アントラーズでしょう。天皇杯を制し、19個目のタイトルを奪取しました。

クラブワールドカップを決勝まで勝ち上がりで世界一と言われるレアルマドリードを一度はリードし、延長戦までもつれ込みあと一歩まで追い詰めた試合は感動ものでした。

kasima

(「ナンバー」1/14特別増刊号より/文藝春秋より抜粋)

個々の能力が劣っても組織で勝てる可能性を感じさせる内容でした。一方で圧倒的な個の力がすべてを変える怖さも痛感しましたが・・。

 

鹿島アントラーズVSレアルマドリードのスタメンがすごい!

鹿島アントラーズのスタメンがすべて日本人というのも凄かったですが、そのうえ、いわゆる生え抜きと言われる選手が11人中7人在籍しています。

ユース出身の選手もおり、鹿島というクラブ在籍年数だけなら10年以上の選手も多くいます。人の出入りが多いサッカーのクラブチームの中でこの比率は驚異的なのです。

以前のブログでも書かせていただきました。

レアル戦のスターティングメンバ―を見てみましょう。

◆(生え抜き)ポジション 名前 (前所属)年齢 在籍年数

◆GK曾ケ端(鹿島ユース)    37歳 19年目 元代表

◆DF昌子 (米子東)      26歳 8年目*代表候補

DF山本 (磐田)        31歳 3年目

DF西  (新潟)        29歳 6年目  元代表

◆DF植田 (大津高)      22歳 4年目*五輪代表

◆MF柴崎 (青森山田)     26歳 8年目*代表候補

MF永木 (湘南)        28歳 1年目*代表候補

◆MF遠藤 (塩釜ユース)    28歳 10年目

◆MF小笠原(大船渡)      37歳 18年目 出戻り 元代表

◆MF土居 (鹿島ユース)    26歳 6年目

FW金崎 (ポルトガルのクラブ) 28歳 2年目*代表候補

 

ジーコイズムという理念に学ぶ

鹿島アントラーズの特徴は鹿島のメンタリティいわゆるジーコイズムを継承した生え抜き選手でチームの核を形成し続けている所です。クラブでは「献身、誠実、尊重」をジーコイズムと評しているとのことです。

「練習では自分が試合に出るためにチームメイトと全力で戦いなさい、しかしベンチ入りメンバーが決まったら、全力で彼らをサポートしなさい。それを毎週繰り返すのだ」

とジーコは説いたそうです。

もうひとつの特徴は柴崎選手の

「2位も最下位も同じ、1位にならないと意味がない」

というコメントからくるメンタリティで、勝負に対する執念もジーコらしさの一つです。彼は本気でレアルに勝つつもりで戦っていたのです。こういった厳しい競争意識を普段から持って取り組むことで、諦めず、全力を出し切る組織が醸成されていると思われます。

今回のスタメンの見るとGKと、DFのセンターは植田、昌子、MFの中心を小笠原、遠藤、柴崎、FWの一角を土居と、センターラインは生え抜きで固め、ジーコイズムを持って最後まであきらめずに、献身的に動き、戦い続けました。

 

理念の浸透が生え抜きと中途組の融合を可能にする。

理念が明確で、浸透している組織は、採用基準が明確になる。

鹿島アントラーズはすべての選手が成功しているわけではないが、ジーコイズムに共感できる人、合う人を獲得の基準にしていると推測されます。そして入団後、移籍組は鹿島では何が大事にされていて、どうすれば評価されるのかが明確であるので、取り組みやすいという利点もあります。

生え抜きだけではどうしても足りない部分が出てくるわけで、現時点の鹿島はサイドの選手とFWの一角を中心に補強しています。ただバックアップの選手として若い生え抜きを起用し世代交代に備えています。

得点力を期待し、金崎夢生を補強、補強ポイントの両サイドバックを西、山本やSUBの外国人選手で底上げしています。

外国人も伝統的にブラジル人が多く、ブラジルでは神のように尊敬されているジーコがいたクラブということでリスペクトされ、来日する選手が多いのもミスマッチを減らしているようです。

永木は例外的ですが移籍組の場合、実績がある選手が加入しても、すぐにレギュラーを取りにくいのが鹿島の特徴でもあります。金崎も昨季は途中出場が多かったと記憶しています。

頭ではわかっていてもこのジーコイズムを自身に浸透させるのに時間がかかるのでしょう。

 

20年間、強化部長が変わっていない事実がすごい

そして、特にぶれていないのがフロントの方針で、キーマンは92年~95年までヘッドコーチ、96年~現在まで20年間強化部長を務めている鈴木満氏の存在が大きいとのことです。

彼は雑誌のインタビューで

  • 外国人監督でも必ず、日本人スタッフをコーチに入れる。
  • FWに2枚のうち一人はかならず日本人を起用するようにしてきた。
  • 幹になれる外国人(過去のジーコ、レオナルド、ジョルジーニョクラス)は取れないので日本人の幹を育て、サポートする役割で外国人を補強していく

と述べていました。

一貫した強化方針を貫いていることで、コーチングスタッフ、指導者の育成、ユース、ジュニアユースなどの指導方針まで継続性があり、今まで多くの選手を生み出しています。

石井正忠監督も現役時代はジーコとともにプレーし、福岡へ移籍し引退。その後は鹿島のユースコーチ、フィジカルコーチ、コーチなど16年間鹿島一筋でやってこられ前監督解任後監督に昇格し、今に至っています

 

OBを大切にする文化が優秀な選手獲得に有利に働く

かつて日本代表でも活躍したFW柳沢敦も鹿島から京都、仙台でプレーし引退後はコーチとして入閣しており、指導者育成も継続して行われています。

年齢とともに、鹿島で現役を引退することなく他のクラブでプレーした選手、鹿島に途中入団し、鹿島で引退した選手も引退後スタッフとして招聘するところも鹿島の文化の特徴です。元鹿島ということで、他のクラブからもコーチ、監督のオファーが来ることもあり、元リクルート的なブランドが確立されつつもあります。

その話を聞けば、優秀な選手が自分も大切にされると思い、引退後を見据えて入団したいと思うようになり、いい人材が獲得しやすくなるサイクルができているのです。

 

移籍を受け入れ、出戻りを受け入れることでチーム力を上げる

 そんな鹿島も世界基準でみるといい選手が海外のクラブに引き抜かれる立場なのです。主力選手であった柳沢敦、中田浩二、小笠原満男、内田篤人、大迫勇也、カイオなどが今まで海外移籍してきました。そして今回は柴崎岳選手が海外へ移籍するのではと言われています。

こうした選手たちもクラブへ恩義を感じており、国内に復帰する際、柳沢や、中田浩二、小笠原満男は、鹿島に戻ってきています。転職を簡単に受け入れるのは難しいでしょうから、今ですと副業を解禁するという事が、サッカーの中での移籍に近い形になるのでしょうか。

自身の経験をクラブに還元し、生え抜きと移籍で入団した選手との橋渡しになるなど、チームに献身的に尽くすところはジーコイズムが浸透している結果だと思います。

【結論】

本気で掲げる理念の確立が人材獲得、獲得後の戦力化につながるサイクルを作れることを、鹿島アントラーズから学ぶことができます。

ライター紹介

臼井 資則

http://www.meidaisha.co.jp/

岐阜県中津川市出身、立命館大学 経営学部卒。転職回数4回。
新卒では名古屋本社の創業130年老舗繊維専門商社へ入社。名古屋市内の人材紹介会社営業を経て、東海地区のSier企業の人材紹介事業立ち上げ時に入社し、キャリアコンサルタントとして求人開拓、登録者面談を行う。得意分野はIT、メーカー、金融、商社等。
入社1年半後に事業責任者の退社にともない事業責任者となり、自社サイトの刷新、集客対策、部のマネジメントを担う。
その後福岡拠点立ち上げと、新卒、中途採用を行うため、福岡へ。主にIT人材採用に注力、理工系大学訪問、大学にて面接対策等を行うなど一貫して人材畑を歩む。
リーマンショックにより、一時人材業界から離れて貿易会社へ営業として転職するも、2014年4月より株式会社名大社入社。人材紹介事業部キャリアコンサルタントとして復帰。
2004年8月より厚労省認定CDA(キャリアディベロップメント・アドバイザー)資格取得。
2013-2015愛知県内私立大学の社会人基礎力外部評価委員として参画。

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